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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto@ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…

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2010.05.02
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カテゴリ:感想
 魔王陛下。畏敬を込めてそうあだ名される男が姿を消した。彼、空目恭一はまるで神隠しにあったかのように姿を消したのだ。カギを握るのは、空目が「彼女ができた」として紹介して回っていた少女。彼女はいったい何者なのか。残された文芸部の仲間たちは、彼を救うために動き出した・・・

 もう結構前のことですが、怖い物語だと噂に聞いていた作品。サブタイトルでもわかるように、各巻ごとに扱っている内容が異なっているようですが、今回は神隠しを扱っています。
 正直なところ、思っていたほど怖い物語ではなかったような気がします。もちろん、怖くないからおもしろくないということではなく、お披露目的な雰囲気を持ちながらも十分に楽しませてくれました。
 神隠しにあったという非現実的な結論にたどりつくことが少々不自然な気がしますが、それ以外の流れは特に引っかかる部分もありませんでした。

 ただ、登場人物のキャラクターがいまいち安定していないように思われ、人によって呼び方も異なるので誰が誰なのか時々わかりにくく感じたりしました。空目恭一を周囲は「空目」「魔王陛下」「恭の字」「影君」と呼ぶのです。呼ぶ側の書き分けの一種かもしれませんが、これは複雑でした。
 空目の過去はかなりミステリアスなようで、それが明らかになるにはおそらくずっと先でしょう。まだまだ先が長い物語。このまま最後まで飽きることなく楽しませてほしいと思います。
2010年4月19日読了





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Last updated  2010.05.02 10:50:53
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