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カテゴリ:カナダでのスキー
カナダのレーサーで特に印象に残ったのが練習法でした。
カナダでは各クラブチーム内で、年齢ごとにチームが分けられ、それぞれの年代に応じたトレーニングを行います。 どの年代でもそうですが、特に小学生程度の一番下の年代のチームの基本練習の量が半端ではない。 切り替えのときにジャンプしたり、いろんなタイミングで手を合わせたり・・・。考えてトレーニングをやらせるというよりはスキーを楽しみながら、体が自然にスキー操作を覚えていくといった感じの指導法でした。 「これだけ雪の上で動く練習をしていたらポジションは良くなるわなあ」 私はそう思いました。 上の年代でも基本練習の量は相変わらず多いです。ポール練習でも実戦練習ばかりでなく、ポールのインターバルにポールを横に寝かせて、それを飛び越えながらすべる、スラロームでは極端に短いインターバルのストレートの連続などやっていました。 どれも板のセンターに乗れていなければ不可能な運動です。 地元の速いレーサーのすべりは派手ではないですが、無駄がなく、ターンの決まる速さ、落下する速さが感じられました。 カナダでは現在、Between the gates と To the gateといって、ターンをすばやく決めて、ポールとポールの間で体が落ちていく時間を長くしようというふうな指導法を行っています。 速いレーサーは皆、力を使って滑っているというイメージではなく、軸と重心移動をうまく使って体の軸全体で支えているというイメージで、なんだか楽に滑っているように見えました。 スキーは落下運動と遠心力をうまく使って斜面を滑り落りるスポーツなので、自分で働きかけなくても外力は生まれます。 あとはそれにどのように釣り合いを保ち、どのように重心を移動させるかで決まります。 カナダのレーサーたちのすべりには私のこれから目指していくべきすべりのヒントがたくさん隠されていたように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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