自然とともに生き、自然とともに死ぬ

以前にも書いたのですが、私はカナダで膝を怪我しました。

向こうでは病院には行きましたが、手術はしませんでした。

怪我をしたのが1月中旬で、3月頭ぐらいには、日常生活と軽い運動程度は、痛みなくできるようになっていました。可動域は明らかに狭かったですが・・・

自分としては「カナダにスキーをしに来たのに、怪我して何も得ずに帰るなんて出来ない！！」という思いがあり、強行でスキーを再開しました。

再開はしたものの、膝の動きの悪さと、怪我への恐怖心からほとんど自分のしたい動きが出来ないまま3月終わりまで来ました。

3月終わりには、私のひとつの目標であったFISレースがありました。これが人生初めてのFISレースでした。幸い外国人出場枠でノーポイントから出場できました。

自分の中では今シーズンの総決算で挑もうと思っていたレースが、開幕戦となってしまいました。

「今出来ることをしっかりやろう」

そう思ってレースに挑みました。

が・・・

前日の雨で湿った雪が一気に凍って、レースバーンはインジェクションでもしたのかというぐらいカチカチに氷結し、インスペクションすら恐る恐る降りるような状態でした。

「これが前にコーチが言っていた本物のレースバーンなのか・・・」

そんなことを思いながら滑ったレースは散々な結果でした。

「これがシーズンはじめだったらなあ」

そうも思いましたが怪我はどうすることも出来ませんでしたから、それはそれで割り切ることにしました。

何よりもこの後に、自分のスキーを変えるきっかけになる出会いがあったのです。