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この本は読んでいてなかなか楽しかったです。 カレーが西洋料理に取り入れられたのは、イギリスがインドを植民地にしたからだということは知っていたけれど、世界中に広まったのは1900年代、爆発的に普及したのは1950年以降なんだと知ってびっくりしました。そんなに新しい料理だったのですね。 この本、後半は世界に普及して地元料理として様々に発達したカレー料理をその背景とともに紹介しているのですが、しっかりレシピも掲載されていて、ちょっと作ってみようかなという気にさせられるのがよいところです。 それと、この本でも日本のカレーの紹介には力が入っていて、イギリス、アメリカ、アジア、アフリカ、南アメリカを除くその他の地域の中の記述では、オランダ30行、ポルトガル 8行、フランス17行、ドイツ18行に対して、なんと、日本は70行も割いてことこまかに紹介しています。 外国人の目から見て日本のカレーは独特のようで、記述の中には、バーモントカレーとかレトルトカレーとか単語が飛び交っていて、笑ってしまいます。なかでも驚いたのがCoCo壱やゴーゴーカレー(私は知りませんでした)のことが大きく取り上げられていて、アメリカでの展開などが詳しく書かれています。で、なんと、「ゴーゴーカレーニューヨーク支店は、ニューヨーク・ヤンキースの松井選手をまつる神殿」なんだそうで、「ゴーゴーは、読売ジャイアンツでプレーしていたときの背番号55番を意味し、松井選手がホームランを打った日は、カレーすべてが55セントになった。ライスの量は、四球、ヒット、ツーベース、スリーベース、満塁ホームランの5段階に調節できる」と紹介されています。ここまでくると、いったいこの著者、どういう人なんでしょう?と思いたくなります。 あと、日本の項の最後に、たった一行、「韓国でもカレーは人気の家庭料理だ。たいてい日本風に既製のルーで作る」と付け加えてあったのが、なんだかとても面妖な感じでした^^; おまけ;今日の朝ごはんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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