回転木馬 / 柴田よしき
女探偵、下澤唯シリーズ。観覧車に引き続き2作目。回転木馬謎の失踪を遂げた夫・貴之のあとを継ぎ、探偵となった下澤唯。十年の月日を経て偶然彼を目撃した唯は、佐渡出身の渋川さわ子という関係者がいたことを突き止めた。だが、さわ子はすでに死去し、貴之はさわ子の娘・雪と一緒にいるらしいことだけ判明した。夫は唯を本当に裏切っているのか?細い糸をたぐり追跡を続ける唯は、さわ子の友人だった佐野明子のもとを訪れた。彼女はさわ子から、死の間際に雪と貴之のことを記した手紙を預かっていたのだ。明子も死の床についていたが、唯の事情を知った彼女から、手紙の内容を明かされる。どうやら貴之と雪は、人に知られてはならない事情を抱えているらしい。失踪前日に起きたホームレスの不審死と関係が?手紙を手がかりに、信州・蓼科へ向かった唯。だがそこには、貴之の目元を残す美少女―小松崎ゆいが待っていた…。著者渾身の感動のミステリー。うう~ん。いいんだけど何だか、感情移入ができないんだよなぁ。おもしろいけど、そこまで感情移入できなかった。文章は結構好きなんだけど。麻生さんとか練とか、あそこまで魅力的なキャラクターはなかなかいないですね。ほいほいいてもらっても、困るか。