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土日の話。
釧路で下宿生活を送っていた息子は,2年間を経てアパート組に昇格。 この26・27日を転居日と決め準備を進めてきましたが,土壇場に来て突然,下宿のオーナーから25日までに退去してほしいとの言い渡し ハウスクリーニングの業者が入るんだとか。 「はぁっ?」 と言いたい気持ちをぐっとこらえて,これまで栄養満点の食事で息子の命を守ってきてくれた方ですから,きちんと退去しました。息子よ,大変だったな~。 アパートのオーナーにお願いして,さらに早めてもらった入居日。快くお許しいただいて,何とか宿無し学生にはならずに済んだのでした。 しかし,何もない部屋。下宿に移転する際はほとんど荷物がなかった身分ゆえ,家財道具も自分の衣類と布団がある程度。 なんとかガス・電気・水道のライフラインは確保できたものの,彼はカーテンのない部屋で家中丸見えの中,一晩を過ごしたのでした。 その翌日,支援物資を届けるかのように我が家族が車で到着し,生活家電やガス器具,棚類を買い揃えて生活できる空間となったのです。 その晩,久しぶりに家族4人で1つの部屋に3つの布団を敷いて寝ました。 シングルの布団が3つは並ばない奥の部屋に,無理やり3つを並べて4人が眠る。 ニトリで買ってきた布団セットを床の上に敷いただけの簡素な寝室。 端っこに男。中に女性陣。ストーブは炊いているが,奥の部屋なのでそこそこ寒い。 で,背中が痛い。 夜中に何度も目が覚めて,誰かがその都度トイレに起きて…の繰り返し。我が家族はトイレが近い人が多い飲み物を飲みすぎただけか? 朝を迎える。 部屋の中で布団の上で寝ているのに,なんだこの,キャンプした日の朝のような感覚。のどが痛いぞ。体も痛い。 これだ。 これが毎日続くのが被災されている方々の生活に違いない。 しかも,これでストーブがなくて,周りには何百人の人がいる空間だ。 で,何日も続き,中には一人で心細い思いをしている方だっているだろう。 ちょっと実感した。しかもその実感よりも,現実は遥か上を行く過酷な環境でしょうな。 板の間に毛布一枚ではさぞかし痛いことでしょう。敷布団1枚だって,かなりしっかりした厚みのあるものじゃないと,痛いですよ,こりゃ。 1日も早く,仕切られた自分の空間でやわらかい布団に休んでいただきたい! 被災されている人に,1日も早く義援金が力を発揮できるようになってほしいですな。 さて,今日,息子に電話をしたら力のある声で楽しそうに色々話してくれた。まだ4日目であるが,なかなかどうして一人生活をエンジョイしているようだ。 彼にもまた,この4月からは頑張ってほしい。 被災されている方々と境遇は全く違うけれども,立ち直るという点で,我が家も一緒にがんばりたい。 昨日の夜,帰宅してベッドで寝た。幸せだと思った。日常の幸せをかみしめた。実にぜいたくな気分だった。上を見たらきりがないぜいたくな暮らしがあるが,自分は今,幸せなんだと認識できた。 また明日からもがんばろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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