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2010.03.16
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昨夜は風がすごかったですね。
10階の私の部屋は、ヒューヒュー、ゴーゴーと 窓が吹き飛ばされんばかりの強さでしたよ。 今朝は穏やかです。 遠くの山々が霞んでます。 私、不思議に思うんですけど、 たとえば同じ東京の街並みを、日本人が撮影したのと 外国人が撮影したのでは 見る側にとってまるで異質の町に映ること・・・ 同じものをただ撮影するだけなのに まるで別物に見えるのは 撮影者の心が投影されてる、ということなんでしょうか。 そこにはいろんな原因があるのでしょうが 結局、すべて自分の心を反映してる、と思うのです。 きのう、駅をとおり、通路を抜けた片隅に ひっそりと薄い冊子をもって立ってる人がいました。 ビッグイシュー・・というホームレスの方たちが販売する 冊子を売ってたんですね。 でも何も声を出さないし大勢の人が歩いてても 大抵の人は無視して通り過ぎる。 私も最初は通り過ぎました。 しかし、私もホームレスになる1歩手前だったんだ、 あの辛さは私には身にしみてわかる、 と一瞬の間に考えてすぐ引き返しました。 下さい、と言いながら財布を開けると 1万円札と小銭が160円しかない。 お金が足りない！と言ったら その男性は“いくらでもいいですよ、 後でまた通った時にでも頂ければ・・・” と優しい声で言ったのです。 私はいいの？ありがとう、と言って あるだけの小銭を渡し、本を受け取りました。 そしたら“ありがとうございます。お気をつけて” と優しく言ってくれました。 私はアレッポの石鹸を買ってから できた小銭をもってまたさっきの場所にもどりました。 そこには若いサラリーマン風の男性がはにかみながら その冊子を今にも買わんとしてるところでしたが ビッグイシューの男性はすぐ私に気がついてくれたので さっき足りなかった分･･･と言って50円渡しました。 彼はまた、“お気をつけて”と送り出してくれました。 きのうの彼は身なりも清潔で物腰も知性を感じ 初めてのことに戸惑ってる様子がわかり、 同情を禁じえませんでした。 一体どうしてあんなことに・・・・ しかし私にはわかります。 そうなってしまったんだ・・・ としかいえない事情が人それぞれ持ってるのを。 私達が明日同じ立場になってもおかしくない現代の日本。 そんな時代に苦しんでる人を少しだけ勇気を持って 応援して励ましてあげましょうよ。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2010.04.02 22:51:04
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