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カテゴリ:映画
今日も超地味なフランス映画のお話をしますね。
だいぶ前に見た映画なので細かいディティールは忘れてしまいましたが 見た目汚らしいしいけど無邪気な恋人達・・・ という感慨を持ちましたね。 パリ、セーヌ川にかかるポンヌフ橋で暮らしている、孤独な大道芸人アレックスと 不治の眼の病を負った画学生ミシェル。 この二人がおしゃれなフランス・・・という概念を見事にはずしてくれましたね。 最初のシーンがホームレス狩りのバス・・・・ ということですからちょっと緊張が走る。 アレックスは、こう言っちゃなんですが顔がイマイチ。 ミシェルもそこらへんにいる普通顔。 おまけに眼帯をしてホームレスだから汚い。 そんな二人に愛が芽生え、海岸ですっぱだかで走り回ったり ひと時楽しい日々を送るのですが やはり楽しいだけで終わらないのが恋愛映画の真骨頂ですね。 アレックスのミシェルに対するまっすぐで激しい心が引き起こす事件。 最後には二人で川に飛び込んでしまう・・・という 激しく悲惨な状況になりますが 通りかかった船に助け出される、というまあハッピーエンドもどきでしたが 最初の監督の予定では悲劇の結末だったようです。 しかし主演のジュリエット・ビノシュが ハッピーエンドでなきゃイヤだ、と強硬に押したそうな・・・・ 私も賛成です。 ハッピーエンドで終わらない恋愛映画なんて・・・・ たとえ、はたから見たら不幸に終わったようでも 実際はきれいなものが流れてる、 恋人へのものだった愛より大きな愛が息づいてる、 失ったものもあるけどそれよりも大事なものを得た・・・という そんなハッピーエンド。 終わったあとの清廉な満足感。 これがタダの欲望映画と決定的に違うところですね。 たとえ恋を失ってもそこから得るものを見つけ出して 自分の成長の栄養剤にする・・・ これがステキな女への道ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.09 08:18:05
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