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カテゴリ:映画
これは保険会社を定年退職した66才シュミットのお話です。
個性溢れるジャックニコルソンが、 世の大方のオヤジの凡人ぶりを演じた、 最後にホロリの映画です。 凡人から見れば笑ってはいられないような 日常の出来事が冷静な視点で描かれているところは 大半の人が赤面する(してほしい)内容ですね。 定年退職パーティでの口先だけの賛辞・・・ それにのって、後日ノコノコ自分の役職の 後任を訪ねてうとまれるところなんか、ほんと、哀れ。 フと気がついた・・・毎晩思う、隣に寝てるこのバアサンは一体何ものだ? そのバアサンの視点から見たら同じ思いでしょうけどね。 古今東西、一般ピープルが遭遇するであろう、あらゆるできごとが 本人達には自覚すらなく表面的に遂行されてる・・・・ 仕事からはなれて見て味わう数々の、人との下らんやりとり。 どこの世界も同じですね。 しかし、である。 そのつまらない日常が、一人の貧しい国の子供の一枚の絵によって たまらなく大事なことであった、と 涙する凡人賛歌に変わってしまう。 いや、そんな意地悪な見方をしちゃいけない。 無邪気な子供に大事なことを気づかされた、ということですね。 人間、穏やかに一生終わるのが一番。 何のために生きてる?などと問わないのが幸せ。 心に怒りを抱えながら摩擦のない人生が一番。 空っぽの人生を生きても 自分が気がつかなかったら、幸せだった・・・で済むでしょうからね。 これ、ものすごい皮肉だってわかってもらってますよね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.19 14:25:52
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