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カテゴリ:映画
18世紀、フランス。
類稀なる嗅覚を持つ1人の孤児ジャン=バティスト・グルヌイユ。 これは社会の最下層から這い上がって香水調合師になり、 この世に一つしかない香水を創り出そうとする物語です。 生まれてすぐに母親が処刑され 孤児となったジャンは大人たちに罵倒され、小突き回され 過酷な少年時代を送ります。 この時代のヨーロッパは、人間が目に余るほど悪いですね。 身分の低い者、子供には容赦しない。 美しい香水をタイトルにしてますが 当時のパリは、糞尿はおまるにためて 窓から通りになげ捨てた・・・ということですが。 そのために、女性が長いスカートを糞だらけにしないよう ハイヒールができたそうな。 お風呂にもあんまり入らなかったので香水が流行ったとも・・・。 ジャンはたぐい稀な臭覚をもっていたおかげで 香水の調合師になるわけですが 自分が究極に求めた香りが女性の肉体からの香りだったがゆえに 悲劇が始まる・・・ 子供が誰しも求める母親の愛を得られなかったゆえに 香りという手段で他の女性に求めた・・・・ ということではないでしょうか。 哀しい男の満たされぬ愛の悲劇の結末・・・ということでしょう。 母親というのは一人の人間の人生を決めてしまいます。 そして愛がなかったら一つのことに秀でても 満足や感動がないばかりか飢餓状態は永遠に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.24 09:21:43
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