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カテゴリ:映画
これは1980年のイタリア映画です。
タイトルのパッションはヒロインの側からすれば「熱情」なのだが、 男の側からは「受難」以外の何物でもない・・・という、 なんともパッションなコメディだか悲劇だか ロマンスだかわからない、しかし味のある作品ではありました。 既婚美女と不倫している若くハンサムな騎兵隊長は 新赴任先で、人目を避けて暮らしてる醜い女・・・・・ (本人が自分のことを口を開けばこう連発するんですね。) ファスカに激しい恋心を抱かれます。 それはもう、人目なんかなんのその 自分を醜いと連発しながらも彼に必死で追いすがる。 あまりの気持ち悪さに彼は必死で逃げ回るのですが それがいつしかだんだん彼女に気持ちが傾くようになる・・・ という、お顔に少しばかり自信のない女性には 大きな希望を与えてくれる作品です。 美女の人妻役ラウラ・アントネッリはほんの塩コショー役で 出っ歯でガリガリの身体、繊細な心はすぐヒステリー症状がでる・・・ という醜い女が存在感をかもしだす、一種麻薬的?お話ではあります。 しかし、醜いとは言っても本人がしつこくいうほどではなく、 まあ積極的にきれいとは言えないけど、10人並の 少し以下くらいでいいんじゃないの?というくらいですよ。 フォスカも自分をそこまで貶めなければまだ救われたのに・・・と思います。 最後にはその真実の愛が伝わって二人は結ばれるわけですが そこへ行くまでの彼の心の移り変わり、 フォスカの情熱が哀しくも美しく描かれた見ごたえのある映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.25 08:37:02
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