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カテゴリ:日記
昨夜、帰宅したのが10時半。
疲れ果てた。 ケアハウスの母の住んでるブロックに入っていくと スタッフに付き添われた母の車椅子と出会った。 廊下が少し暗かったから お互いに相手を確認するように見詰め合ってしまった。 新しく母の担当になったというスタッフが 早速自己紹介をしてくれて セキを切ったように話し始めた。 彼女は7ヶ月前にこの仕事についたけど、 慣れなくてもう辞めようか悩んだそうです。 その話しを母が聞いて 母は優しい言葉をかけてあげたそうな。 その言葉で彼女は仕事を続ける決心ができた・・・。 それどころか今ではすっかり仕事が楽しくなって 母の癒しを得るために仕事場にきてるようなもの、 とも言ってくれた。 私は母に会いにこれなかったこの1年半の空白が 救われたような気がした。 母は相手の心を鋭くキャッチして的確な言葉を何気なくしてあげる・・・ 最初からのスタッフとは大体顔なじみだが 前にもこんなことをスタッフから聞いたことがある。 現実感のなくなった母 行動範囲の狭くなった世界で 半分寝たきりなのに 徳を積んでる・・・・ そんな母が誇らしい。 “私、母さんより早く死んでも親不孝じゃない?” と私。 “うん、許すよ。” と母。 許すって・・・・・・・複雑。 自分はいつまでも元気だから心配しなくていいよ、 という母なりのメッセージらしい。 母と私は骨格が似てる。 手の感じも。 私が側にいると大きな船に乗ってるように安心する、と言ってくれる。 以心伝心、お互いに何を言いたいのか理解できる唯一の友かもしれない。 半分ぼけてて、今自分がどこにいるのか分からない時があるのに 何気なく真理を織り込ませた会話は時間を経るごとに奥深くなる。 ・・・・・許しなさい、という言葉が何回か出てくる。 私がこの1年のつらかったことを話すと “ポッと出た(偶然に)苦しみはないだろう、 神様が何か考えてそうしたのだろう” と母。 “うん、自分もそう思う” と私。 母に神様が舞い降りた?・・・ きのうの午後 “もう帰るからね、またすぐ来るから” と私。 母は目を大きく見開いて必死な切ない目差しで見つめる。 私は泣きそうになるから、急いで部屋を出る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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