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カテゴリ:読書
女から惚れられぬ男、男から惚れられぬ女、
いずれもそういう人々には、仕事もできないという人が多い。 男からも、女からも、老人からも子供からも惚れられるような人間であって、 はじめて天下にわが志すところのものを、なし遂げえらるるのである。 「今ごろの男は女からすこし秋波を送れば、すぐでれでれしてくる」というのか。 王仁がいうてるのは、そうした技巧を弄して、 しいて惹きつけるものの謂いではない。 男が惚れるような男、女が惚れるような女のことである。 「桃李(とうり)物いわず、下おのずから径(みち)をなす」 というような惚れられ方でなくてはだめである。 惚れられる秘訣? 愛善が徹底すればよいのである。 自分のことよりも相手の幸福を思ってやる心だ。 王仁は始めてあった人でも、話をきいているうちに その人の将来まで心配してやる心になる。 王仁はいつも他人のことばかり思って、 自分の事はちっとも思っていない。 だからまた他人が王仁のことを思い、王仁を愛してくれる。 王仁はまた、わが愛人に他の愛人ができた場合にも、 そのことにたいしてきわめて寛大である。 ほんとうに人を愛するならば、愛するものが幸福にあることを、 心のそこから祈るのが真の愛である。 他に走ったからというて妬(ねた)み嫉(そね)むのならば、 それは自己の愛である。 相手を愛していたのではなくて、 自分の愛欲を満足さすために愛人を犠牲にしていたに過ぎない。 王仁の目から見れば、近代の恋愛は真の恋愛というよりは、 偏狭なる自己愛のかたまりだ。 こういうかたくなな心で、どうして愛が徹底するものか。 惚れられる秘訣、ただ相手の幸福をのみ祈る愛善の心だ。 そしてまた、その実際化だ。 日本最大の霊能者・・・出口王仁三郎(でぐち おにさぶろう) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.01 18:22:48
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