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2016.09.06
カテゴリ：私のお仕事
保育園の3.4才児クラスにY君と言う男の子がいる。
彼は知的な障害があると思われ、他の子と遊ぶ、ということはない。 言葉もオウム返しに返すだけ。 ホールで、職員がみんなに簡単な縄跳びを使った遊びなんかを教えて、順番にやらせたりしてる時でも、順番なんか分からず一人で勝手に遊んでたりする。 その彼が最近、2路線の電車の駅をよく覚えてる、ということを2.3日前職員に聞いた。 その日と今日、私は彼を見守ってたが、彼は飽きもせず木の新幹線を繋げたのを寝転がって動かしてた。 私が唐突に〝ウエノ”と言ったらY君はガバッと起きて、私の顔を見てちょっと考えて〝オカチマチ”と言った。 私は何回も違う駅名を言って次の駅名を言わせた。 私もよく知ってるわけじゃないからパーフェクトかどうかはわからない。 しかし、たぶんパーフェクトですよ。 隣りの駅名が違ってても、山手線の駅名は確実に全部知ってますね。 私はその都度驚きと喜びで彼の頭を撫でて褒めてあげました。 いつも無表情な彼もその時だけは嬉しそうにしてましたよ。 お母さんがお迎えに来たとき、ちょっとそのことを話してみたら、Y君は駅名を字を見て言葉にしたそうで、もしかして漢字を？平仮名にしたってすごい、教えて覚えるもんじゃない、天才だと思いましたね。 頭に浮かんだのはサヴァン症候群。 お母さんがそのことを知ってるかどうかわかりませんけど、私がなんやかんや言う立場じゃない。 でもY君のそんな能力に早く気づいて、彼に適切な人生の喜びを与えて欲しいと思います。 今日Y君親子が帰る時、玄関でYくんが泣きべそをかいてた。 どうしたのか聞いたらお母さんは〝私が怒ったら泣いた、今までそんなこと何も感じないだろうと思ってたのに・・・”と。 私はY君に対して今までよりも特別な感情が生まれてきて、可愛いなあと思います。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2016.09.06 22:39:41
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