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カテゴリ:ご意見版
今現在、「今日の出来事」でニュースを見ているが、東京高裁はニッポン放送の新株予約券発行差し止めを巡った抗告を棄却し、ライブドアのニッポン放送子会社化はほぼ確実となったらしい。
ニッポン放送の新株予約券問題は、フジテレビとライブドアの対立に端を発している。 どちらの主張が正しいかについてはあえて言及しないが、 1.ライブドアの、時間外株取り引きについて、その当時は規制する法律は無かった。 2.新株予約券の発行については、適法とされる条件に限定がある。 という事柄を考える時、やはりライブドアの方が有利だったと思う。 時間外取り引きについては、起きてしまってから種々の反省点や議論を呼んだものの、その当時に法定されていなかったことを遡って処罰することがまかり通れば、おちおち経済活動もできない。(もちろん法律について改善点もあるのは事実だろう。) ライブドアは、「普通だったらやらないだろう」という常識やなれ合いの隙間に鋭く切り込んだ。 しかしこうした制度の不備は今の段階で気づいて良かったともいえる。 アメリカでは、株に関する駆け引きはずいぶん進んでいるようだが、そうした真に攻撃力の強い(?)会社にいきなり切り込まれていたら、日本の企業はもっとひとたまりも無いだろう。 注目されていた2.の司法判断だが、「現経営陣などの支配権維持を主な目的にした新株予約権の発行は著しく不公正で、原則として許されない」との一般論を示した。その上で、例外的に許されるのは「敵対的買収者が会社を食い物にしようとしている場合」だと限定したという。 ビジネスの世界はある意味では戦いなので、「敵対買収者が会社を食い物にしよう」としているかどうかは非常に判断が難しいところではあるが、堀江社長自ら、TVの前でも、「業務提携によって互いの会社の価値を上げようとしている」と一貫して主張していた。 少し話題がそれます。↓ ☆フジテレビとライブドア。 ニュースで見た限りなので、一側面しか分かっていないのは重々承知の上だが、私としては、フジテレビ(会長)の態度に少し大人げなさを感じる。 少なくとも当初は、話し合いを望む相手に対して耳を傾けようともしなかった。確かにまだ若く、フジテレビに比べれば規模も小さい、しかも少々無礼な若者(ごめんなさい、堀江さん)に対等に話をしろと(しかも強引に)要求されれば、腹も立つだろうが、もう少し寛容な態度があれば展開がもう少し違ったのではないか。 むしろライブドアが望んでいるのは業務提携なのだから、無理をしてまでもフジと戦うのは本望では無いだろう。 ライブドア(ホリエもん)にしても、今の日本社会の求める礼儀やマナーから見るとかなりはみ出してはいますが・・。逆に見れば型破りな手法によってのし上がってきたホリエモンはそうした日本社会の年功序列みたいなものに抵抗があるのかも。 私は(一応)若者のせいか、少しライブドアよりに見てしまいます。 日本のある意味では窮屈だが結束の強い社会制度も好きだし、礼儀や調和を重んじる風習も好き。←だからホリエモンにもそうしたところは考慮した方が良いよ、と言ってあげたい。 しかしなんせ実力至上主義なもので・・・ 小さな力のものが、大きな力のものに挑戦する、そうした姿勢にはある種の憧れをもってしまう。どちらが正しいとか、そういうことは別にして。 それに、今回の事件は、ある意味、「若者の逆襲」だな、とも思う。 最近の若者は外見は派手だが、主張はものすごく大人しい。 特に、社会的な事象や政治的な問題については虫の息。ニュースなんか見てても、コメントを求められた若者は分からないフリをするか、お茶を濁す。 ワイドショー的なことにはコメントも出せるのに。 家にこもってパソコンやTVゲームばかりをやっている。 それとも、なにも考えず遊び歩いている。 (・・・と、一部の大人たちに思われている節がある。) んなわけあるか!! いつの時代だって若者はその時代に適応して生きてゆこうと一生懸命やっています。そうした努力の中に新しい発見や進歩があるのです。極論すれば、今までの社会に対して反発しない若者ばかりの社会等、終わっています。 今の世代は分かりませんが、少なくても私の世代は、バブルが目の前で崩壊し、今まで信じてきた価値観が崩れていくのを目の当たりにした時代。 物質文化、学歴社会・・・戦後一直線に発展の為に突き進んできた軌跡の、再考の時代。 なにに幸せを求めればいい??何に価値をおけばいい?? 模索する中で、ただ仕事ばかりをするのではない、いかに楽しむかだ、と目覚めたものもいれば、学校の授業からだけではない、自分の可能性に挑戦しようとするものもいる。 最近は豊かだ、たるんでいる。 確かにそうかもしれない。 祖母の写真などみると、(祖母は戦争の場で看護婦長もしていたそうですが)、そのきりりとした美しい表情に背筋をただされる思いがする。 それも事実です。 でも、今の人たちだって、この社会の中で自分の役割や居場所を求めて必死です。 先日、小泉総理のある発言に腹が立ちました。 「構造改革の成果として、今の絶望しがちな若者に希望が芽生えてきた。」 ・・・バカヤロウ!! と思いました。他の方はどうか分かりませんが、少なくとも私は、この自分が生きてゆく社会に絶望などしたことはない!! ほんとにそう思っていたら、努力もなにも意味がないじゃないか!と。 これから生きていかなきゃならない世代たちこそ、希望をもつからこそ生きているはずなのに。 私はこの日本や、私を取り巻く人々が大切です。 話がかなりそれましたが。 ということで、ライブドアの挑戦は、「俺たちには俺たちのやり方もあるんだぜ」 という主張を突き付けているようで、こぎみ良かったのです。 彼を英雄にする気はさらさらないですが。 じっさい堀江さんはよくも悪くもはっきり主張する方ですね。 テレビのインタビューで、「マスコミはウソだらけ」と言う趣旨のことをはっきりおっしゃっていましたし・・・(汗) 確かに今回マスコミは煽るだけ煽ってましたね。 お互いの理解(および利害調整)のもとに早く紛争が解決すればよいと思います。 しかしライブドアの目的は今のところフジテレビとの業務提携のようなので、ここまで対立すると心情的に厳しいかな、とは思ってしまいますが。 企業は人間でできているので、株取引だけでは解決できない問題もありますね。 (もちろん経済的な力は大きく有効ですが) (あ、ちなみに思い付いたままを浅はかに書いたのみですのでコメントする方はお手柔らかに。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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