カテゴリ:フライトの話
機内にお持込の手荷物の収納。
出発前のこの作業がフライトの中でいちばん大変かもしれない。 国際線では一人2個まで持ち込み可能とされている。 (航空会社によって規定が違います) 財布とパスポートが入った小さなカバンは一つだし、小さめのスーツケースも一つとされている。 大きさの規定もあるけれど、明らかにチェックインの時点でもゲートで搭乗する時でもきちんとチェックしている係りがいない。 最初に言っておくけど、これは会社がいけない。 私だってお客さんだったら持込めるだけ持込もうとするに違いない。 過酷な手荷物の収納で有名な地域としてはまず韓国。 ものすごい荷物。 何が入ってるのか分からないけどお引越しでもしてるんじゃないかと思うような方、たくさんいらっしゃる(苦笑)。 臭いから言うと少なくてキムチが含まれてるのは確か。 あとインド。 黒いビニールのゴミ袋のようなものにたくさん物を詰め込んでくる。 満席のフライトでは本当に皆さんの荷物を置く場所がなくなる。 アナウンスでも荷物入れは共有スペースとのように説明しているけれどやはり自分の席の真上じゃないとイヤという方が多い。 荷物入れに席番号が書いてあるけれど、良く見ると席自体には(ウチの会社では)番号が書いてない代わりに上に書いてある。 荷物入れによっては同じ大きさでも一つの番号しか書いてないのと2つの番号が書いてあるのがある。 だから、席番号=マイ収納スペースという訳ではなく、ただ単に席の目印となっているだけ。 緊急器具が入っていて真上には収納場所が全くない方もいるからこそ、共有しなければいけない。 時々入り口でお客様をお迎えすることがあるけれど、この時、荷物の量を見張るという仕事も含まれている。 3つもどデカイ荷物を持込もうとしている方には声をかけて一つお預かりしてチェックインさせて頂くことがある。 でもやっぱり飛行機の入り口まで来たらセーフと思うし、突然奪われるのはいい気分しないから断固反対する方もいらっしゃる。 乗ってきてエコノミーのお席なのにまっすぐビジネスに行って勝手にクロゼットにスーツケースをしまう人。 ビジネスのお客様のコートがぐちゃぐちゃになるのでスーツケースは出してお客様の後を追いかける。 乗って来て入り口に荷物を置いたまま「ヨロシク」と言っていなくなる人。 「これ上にしまって」と客室乗務員にスーツケースをしまわせる力ありそうな男性。 乗務員は日頃筋トレをしてないとダメかも... ものすごく思い荷物を持込む人(どうやって飛行機までたどり着いたのかが不思議)。 あなたが持てないのに何で私が持てると思うの? ご自分でしまえないぐらい思い荷物は持ち込まないようにしましょう。 チェックインカウンターで手荷物を頭の上に上げてみるテストをするといいと思う。 できなければアウト。残念♪ チェックインしましょう。 非常口や壁に向かった席に座ってる方は前にお座席がないため、「前の座席の下に」置くオプションがない。 以前某日系の会社に乗った時、出発前の最終点検の際、近くに座っていた女の子二人が壁に面した席で、足元に大きな紙袋を置いていた。 乗務員がそれを見て、ひざに置いて両手で持つように指示し、女の子たちは言われた通りにした。 私はマジで?!と思って見てた。 ウチの会社では絶対あり得ないこと。 しかし数ヶ月前、私も非常口に座った方にそれを許したことがある。 出発前になってもひざに黒いカバンを持ち、しまおうとしない男性。 「離陸とご到着の際だけ....」と言い出したら 「絶対に離さない。中にファミリーメンバーがいる。」と言われた。 遺骨。 移動できる席もないし、そのままにした。 出発前の荷物との戦い、今日も続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/02 01:59:19 PM
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