カテゴリ:地上の生活
今だから書けることだけど去年、大学時代の親友が自殺した。
大学にいたころは男女8人のグループでいつも一緒だった。 お昼も授業の席も図書館での勉強も春休みの旅行も。同じメンバーで過ごした楽しい思い出いっぱいの4年間だった。 卒業をして、彼女以外の7人はみんな就職した。みんなで集まる回数が減った。集まるといつものように学生気分でワイワイとやってたけど、みんなのスケジュールを合わせるのが大変だった。月一の食事会が年に数回に減ってしまった。 3年ぐらい前からだんだん結婚しだして、子供ができたりで余計会いにくくなった。気付いたら2年ぐらいY子に会っていなかった。 Y子は昔からちょっと対人関係苦手で、時々うつっぽくなる傾向があった。みんなは慣れていて、誘っても断る時期がたまにあってもなんとも思わなかった。みんな忙しくそれぞれの人生を送ってるうちにY子の心が今まで以上に開かなくなったのかもしれない。 去年の7月、彼女が去った。一生忘れないショック。 身近な人が亡くなる、という経験すら薄い私としては自殺をするなんて本当に耐えられない事実。昔高校で「死」について勉強した記憶があるけれど本当にいろんな感情が生まれるもの。最初のショックが深い悲しみに変わり、止められなかった自分への怒りがやがて彼女に対する怒りに変わった。正直、彼女への怒りがいちばん長く続いたと思う。 直接的な原因は誰にも分からないと思う。 亡くなる1ヶ月前には他の友達の結婚式に出席するはずだったY子。最後の最後に欠席することになった。 なんで私たち誰一人気付いてあげなかったんだろう。 亡くなった当日、電話で彼女と話した友人もいた。 その友人は彼女の元彼で、Y子は元気はなかったけど昔のようにそういう時期、と思っただけだったという。 Y子の死を知った同じ日に、会社からの連絡があって同僚が急に亡くなったとの知らせだった。生きるという選択がない同僚がいて、自ら死を選択したY子。本当に許せないと思った。 でも誰に言われたのが自殺をする人は心の病気を持っているんだから、自己中だとか残された人はどうなるとか、そういうことは考えられないんだと。確かにそうかもしれない。 なぜこの話を今ごろしたかと言うと昨日、高校時代の知り合いTが自殺した。 Y子もTも頭が良くてバイリンガルで優秀な人たちだった。 本当にもったいない。 とにかくもっともっと自分から積極的に親友に会いに行こうと思う。気付いたら社会人になって作った友達は数少なく、結構薄い関係。高校・大学時代の友達は格好をつけずにつきあえる大好きなひとたち。もっと大事にしていかないといけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/10/23 07:13:04 PM
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