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2005/02/21
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カテゴリ:フライトの話
飛行機には良く団体のお客さんが乗っていらっしゃる。

卒業旅行、社員旅行、観光ツアー、スポーツ観戦ツアー、と一年をとおして
何十人程度から多い時は100人以上の団体客が乗っていることがある。

学生はだいたいとても純粋(特に地方の高校生など)でかわいい!
目を輝かせて多くの子の場合、初めての海外だったりするので期待いっぱいで楽しんでる。
礼儀正しいし最後に一緒に写真を撮ったり、私としてもとてもいい思い出になる。

KONISHIKIさんが支援している交換留学プログラムの生徒さんも毎年乗っている。
成田に着くと子供たちがハワイの曲を歌ってくれて、
到着ロビーにはKONISHIKIさん本人の姿が(端っこに座っているのだがどうしてもバレる....)

日本ではあまり馴染みのない養子縁組(?)。
韓国では(私が見る限り)年間多くの赤ちゃんが養子に出されるみたい。
そのちっちゃな赤ちゃんたちが係りの人に抱かれて韓国からアメリカへと飛ぶ。
係りの方たち(韓国人)は慣れているようだけど自分の子供ではないし、機内での泣き声が耐えないことも。
だいたい1便に10人ほどだが、本当にみんな生まれたてのように小さくて、
慣れない人にだっこされて知らない国へと移動。

私はまだ一度しか一緒になったことがないけれど、
時々東南アジアからアメリカへ向かう難民が何十人か乗っていることもある。
民族衣装とアディダスのベストを混ぜて着ていたりしてとても不思議な感じがする。
私たちが食べるような食事に体が慣れていないため、特殊なお粥のようなお食事を用意している。
恐らく初めての海外なのに、飛行機を降りたら彼らの新しい故郷となる外国が待っている。
子供たちは無邪気で遊んでいるけど、ご両親たちは期待と不安でいっぱいなのだろう。
彼らの目は忘れられない。
とてもやさしい目で、若いお父さんお母さんたちも人生を悟ってる感じがした。
みんなのその後が気になる。
ちゃんとうまくやっていけてるのだろうか。

毎年ご利用頂いている団体さんがいる。
私は去年お見事に2回も当たった。
あまりにも人数が多くて、日にちをずらして100数十人ずつ乗る。
全員日本人女性。
平均年齢55歳。
私は年齢は関係なく、基本的に女性が4人以上集まると苦手(苦笑)。
この団体さんはすごい。
まず搭乗の際。
誰一人上の収納棚に手が届かず、全員のお荷物をしまわなければならない(みなさん身軽なのが救い)。
サービスの際。
飲み物でも食事でも、何をお伺いしても両となりの仲間と相談してから頼む。
「ねえねえねえ。飲み物だって。あなた何にする?何があるのかしら。」これが永遠と続く。
食事は二つのチョイスしかないのにやっぱり相談。
しかもAの席の人に聞いてるのにFの人のチョイスまで自分たちでまとめて私に伝える。
役に立ちたいと思ってくださってるのだろうけど、本当に困る。
って言うかFまで届かないし、反対側の乗務員がちゃんとお出ししますから。ね。
ちょっと待ってて~。
そしてサービスが終わって免税品の販売。
離陸後とお食事後とアナウンスで免税品を売るとは言ってあるけど、
何年もこの仕事をしているとほとんどの人はアナウンスなんか聞いてないという事が分かってきた。
免税品のカートが通路を通って団体さん、あら!免税品があるじゃないの!とカタログを取り出して読み始める。
今日はあまり売れなかったね~と思っていたらそれから個別に呼び出しボタンが鳴りっ放し。
在庫がなくなるぐらい売れた。
その日の休憩時間はいつもの半分になってしまい、免税品係が手を話せなくて
フライトの中ほとんどのサービスに参加できず、みんな大変。
到着前のサービスが終わり、そろそろ着陸態勢に入りますってアナウンスが入ったら、
一斉に(これは一度は見るべき)化粧品を取り出してメークをしだした。
本当にみんな感じが良くて何もいけないことはしてないんだけど、ものすごい手がかかってしょうがなかった。

団体さんがいるフライトはいつもちがう。おもしろかったり、大変だったり。
とにかく印象に残る。





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Last updated  2006/01/24 12:57:02 PM
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