飛行機のお客さんによく聞かれる質問：

「成田に着いたら乗り継ぎまで３時間あるんだけど、東京で何を見に行けばいい？」

非常に困る。お答えするのに、まず衝撃の事実を伝えなければいけない：

「東京は隣の県にあるんだよ。」

外国のお客さん、かなり驚く。多くの方にとっては成田はもともと乗り換え地点でしかないから、下調べもしていないしガイドブックも持っていない。
しかも長年「新東京国際空港」なんてまぎらわしい呼び方をされてたし。

空港の民営化（特殊会社化）に伴い「成田国際空港」に改称されて今週で１年になる。
今までなんでそんな名前が許されたのか本当に不思議だった。毎回、毎回お客さんに説明してた。「成田は千葉県にあって、東京の端っこまで電車で最低でも１時間はかかる。そこから行きたいところによって電車を乗り換えて更に３０分～１時間。ちなみに私の家は空港から２時間以上のところにあるよ。」
せっかくの乗り継ぎ時間を利用してテレビでしか見たことのない「東京」という街に行ってみたい！という夢を壊す私。（そんな嘘の名前を空港につけるからいけないんだよ～）パーサーが着陸の際に「東京へようこそ」なんてアナウンスした日には（嘘つけ～）ちがう、ちがうと言いたくなる。

（そう言えば「新」を去年まで言ってたこともかなり恥ずかしかった）

そんなに世界を旅していないけど、空港が主要都市からここまで離れてる国は思いつかない。ものすごく不便だし、観光客もかなり苦労してると思う。なんとかならないのかな...永遠のテーマ。

でもどーしても数時間だけ東京をちょっと見てみたいという人には京成線の柴又駅から歩いていける柴又帝釈天をおすすめする。寅さんの世界が広がる。小さな浅草のような感じで下町の情緒が溢れるところ。
秋葉原を想像してるとショックなのかもしれないけど。

でも初めての日本で５時間しかないという人には電車を乗り換えてまで行く所はおすすめできない。日本人でも迷うぐらいの東京。前回のワールドカップ開催で少しは改善されたものの、まだまだ外国人にはアクセスしにくいと思う。

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