3991231 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005/05/07
XML
カテゴリ:フライトの話
1週間ぶりの飛行機ネタ♪

ちょっと前はジャンボ機と言えばボーイング747が主流だったけどいつの間にトリプルセブン(777)の方が人気になった。

○航空会社に人気の理由: もっと fuel efficient だから
○お客さんに人気の理由: 一人ずつ自分だけのテレビモニターがあり、映画はいくつかのチャンネルから好きなのを見ることができるし、ゲームもできる(航空会社による)

他にも人気の理由はあるんだろうけど、客室乗務員としてはあまりいいこと、思いつかない。

777がいっぱい飛び回りだしたとき、ボーイングの社員がお客さんとして何度か乗っていた。
サービスが終わるとギャレーに遊びに来て、乗務員と777の話をしたがる。
「僕はこの飛行機のデザインに関わったんだ」と誇らしげに言う。
かわいそうなことに、客室乗務員に必ずものすごい文句の荒しを浴びせられた。

「荷物入れが閉められない」
「酸素が薄い」
「エコノミーのギャレーの位地が悪い」
「揺れすぎ」
「ギャレーの中の棚に手が届かない」  などなど。

ボーイングさんはいつも一回り小さくなって席へと戻って行った。 ごめんなさい

実際のところ、航空会社が飛行機を注文する際に、どこまで口を挟めるのか知りたい。
家を買うときのように、配置などを自由に変えられるのか。
席の配置は自由なはずだけど、ギャレーの位地や天井の高さはきっと決まってるのだろう。

今はみんな慣れてきて、777なりの働き方みたいなものを自分たちで考えた:

「荷物入れが閉められない」

  →747のふたを下げるだけのタイプと大きくちがって、上に向かって押し上げて閉める。
   タダでさえ高すぎて身長170センチ以上じゃないと辛いけど、その上荷物が入って
   重くなるとこれはもう普段ジムでウェイト・リフティングでもしてないと無理。
   お客様の席に立たないと閉めることは不可能。
   解決策として、人間の心理に頼る。搭乗前に棚を閉めておけば、お客様は閉めたものを開けて
   荷物を入れると無意識に再び閉めないと、と思うから。人間って不思議
   (手伝いたくないのではなく、1つ閉めるのにお客様2人に立って席から離れて頂くことになる
   ので本当に大変)

「エコノミーのギャレーの位地が悪い」

  →サービスの時は前からスッチー1・カート1・スッチー2・カート2・ギャレーという感じで
   スッチー1が何かギャレーから必要になった時は本当に大変。
   なんとかスッチー2に声をかけ、スッチー2とカート2が取りに行くしかない。
   説明が難しいけど、747では前からも後ろからもギャレーへアクセスできる。
   解決策:何を頼まれてもいいようにカートをいっぱいいっぱいに積んでおく。
   従ってものすごく重い。

「揺れすぎ」

  →本当によく揺れる。747はとても安定感があって、飛行中はもちろん、離陸・着陸でも
   ちがいが一目瞭然。
   乱気流で怪我する我が社の乗務員は大抵777のエコノミーで働いている。
   更に、揺れたときにはジャンプシートの位地の関係で2人はすぐに座れるけどあとの乗務員は
   かなり距離を歩いてジャンプシートに向かうか、あきらめて床に座るしかない。
   まさにいす取りゲームとなる。敗者は床に座る。
   つかまるところもないし、怖い。
   解決策:搭乗&サービス中、空いている席に事前に目をつけておく必要あり。
   何かあったらお客さんのとなりに座っちゃう。

「ギャレーの中の棚に手が届かない」

  →これまた本当に背の高い人がデザインしたんだなとしか思えない。
   完全に閉めるには背の高い乗務員を探すか、私のように1つ1つジャンプしてフックをひねる。
   これかなりの運動量。
   飛び跳ねてる人を見かけたら、きっとこの私。

どっちの責任なのか知らないけど、作り直してほしい。
これからはもっと客室乗務員の声を聞きながらデザインしません?


いつもありがとう! 人気ブログランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/02/02 10:25:45 PM
[フライトの話] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X