私は日本の航空会社に乗るとき、必ずお土産を持参する。

なぜかと言うと、単純に小心者だから。

航空会社の社員割引で飛行機に乗ると、乗客名簿に表示される。
名前の横に「この人、安いチケットで乗ってます」みたいな（爆）　←嘘。
とにかく、「航空関係の人だな」ということは乗務員に一目瞭然なのである。

この「関係者表示」による日系の航空会社での恐い体験談を色々聞かされてる。

フライトの途中、乗客である同僚がギャレーに呼び出され、恐っ！
挨拶もお土産もないなんてどういうこと～？！と怒鳴られた。
ビビりまくってた彼女は、申し遅れました、○○航空の○○と申します、みたいに自己紹介をすると相手はすごいびっくりして、
「ウチの者だと思いました」と慌てて謝りながら
「このことは会社には内緒にしてほしい」とお願いされたらしい。
単純に自社の者と間違えただけの話だけど、日系航空会社の人が自社便に乗るときってやっぱり挨拶・お土産は必需なのかな？

他の同僚、フライトの途中寝てたところ、乗務員に起こされて
「あなたは外資系に勤めてるから英語できるんでしょ？外国人のお客様に入国カードの説明をしてくれない？」
説明するのは全然構わないけれど、割引のチケットでもお客さんであることに変わりはないと私は思う。
私は他社の人が乗ってきても、他のお客さんと同様にサービスするし、寝てるところ起こしたりしない。

時々ウチの会社のフライトに、日系の航空会社の客室乗務員さんがお客さんとして乗っている。
あら？なんで自社便を利用しないんだろう～？
その方が安くない？しかも友達が働いてたりするだろうし...
話してみると「先輩が働いてるのに、寝たりする訳にはいかないんです」
と、気づかれするそうでウチにいらっしゃる。

改めて外資系は気が楽だな、と思う。

上下関係が最大のポイントになるのだろう。

ということで、先入観と偏見を持ってしまった私は日系の会社を利用させて頂く際、飛行機の機種によって働いているだろう乗務員の数を予想して人数分のお菓子を買って搭乗口で「お世話になります」とペコペコしながらニコニコしてお渡しするようになった。

で、どのような対応かと言うと、すばらしい。
フライト中、パーサーや担当エリアの方がご挨拶にいらしてくださったり、絵葉書やお子様用のオモチャやのど飴を頂いたり、かえって恐縮してしまうぐらい。

ここではっきり言いたいけど、お土産を忘れても呼び出されたり起こされたことはありません（笑）。

どこの航空会社でも変な人・恐い人はいると思う。
たまたまそのような人にあたった体験談を聞いただけで、私は間違ったイメージを持ってしまった。
その後の自分の経験でそれはごくまれなケースだということが証明されている。

やっぱり自分の目で見てから判断するべきかな、何事でも。


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