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2005/08/12
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カテゴリ:飛行機は体に悪い
このブログでも時々おもしろおかしく書いてる機内持ち込み荷物のはなし。

本当のことを言うと、おかしくない話なのです。

航空会社によって規定は若干ちがうものの、基本的に機内持込み手荷物は一人1個と言うのが一般的なルールとなっている。
重さは10キロぐらいまで(中には7キロまでという会社も)。
大きさは総寸法(縦+横+高さ)が115cm以下。

空港でチェックインする際にまず地上係員が目を光らせてモニターしなければいけない。

けどこの原則というのにはループホールがいくつかあるため、守られていないことが現状:
○チェックインカウンターで徹底的にチェックするシステムがないように思われる(ヨーロッパでは比較的目を光らせてるよう)
○見送りの人などに手荷物を預けてたり、チェックインの際に手元にないことだってある
○お預け荷物がない人は無人の機械を利用してチェックイン手続きを済ませることもできるので誰の目にも触れずにゲートまで行けちゃう
○空港のセキュリティーでも見てほしいけど、そういう仕事じゃない。セキュリティーは航空会社の管轄ではない上、危険物の持込みを防ぐと言うもっと重要なチェックをしている
○搭乗を待つ間、免税店などで買い物をして荷物が更に増える
○ゲートでは座席の変更や定刻出発に向けて時間に追われ、それどころじゃない

結局、持込み荷物をモニターするのは誰の仕事でもない気がする。

客室乗務員は飛行機の搭乗口に立って恐ろしく重くて大きなあり得ない荷物を見て、チェックインするように説得してみるのだが、そこまで持って来れた人は今更手放すつもりはない。

なので現状としては原則に反した荷物が毎日、大量に持ち込まれている。

搭乗中の機内アナウンスで「重いお荷物はお座席の下におしまいください」と言うけど、だいたい重いのはすごく大きかったりもするから、座席の下には収まらない。

しかも、大きいのを持ち込む人ってなぜか、体力のない人が多い。

客室乗務員である私たちにしまってもらえると思っている人。

なぜ、私たちにできると思うのだろうか。

仕事上、お手伝いするというのが当たり前だけど、私たちだって体力的に、普通の人間。

あなたが持ち上げられない荷物、なんで私が持ち上げられると思うんですか?

会社としては、無理をせずにお手伝いする、みたいなあいまいなスタンスをとっているけど、結局腰を痛めても労災として認められない。

だから多くの同僚は断固して手伝わない。
ご自分でしまえない荷物はチェックインしてください、と言う人もいる。
確かに。
全く同感である。
けどそう言うとものすごいクレームの対象になる。
何~~~~!?と逆切れされたりする。

しかし現実問題としては、定刻出発のためには早く収納して頂かないといけない。
搭乗口でチェックインさせるには説得するにも時間がかかるし、「イヤだ」と言われたらおしまい。

長々と書いたけど、↑簡単にまとめると:重い荷物は結局私たちがしまうハメになる。
そして、腰を痛める。
そして働けなくなる。

昨日のフライトに同僚が乗客として乗っていた。
彼女には長いこと会っていなかった。
ヘルニアになって、腰の痛みがひどくて1年以上仕事ができなかった。
手術をして、これからリハビリを受ける。

航空会社としてこういうことにならないように、徹底した何らかの処置をとる必要がある。

しかしその日がくるまで、乗客のみなさんにお願いしたい。

どうしても規定に反した荷物を持ち込むのであれば、自己責任でしまってください。
いじわるだとか面倒くさいからではなく、私たちの健康と仕事がかかっているから。
お願いします。


参照:スチュワーデスを続けるリスク(1)
    スチュワーデスを続けるリスク(2)
    スチュワーデスを続けるリスク(3) 


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Last updated  2005/08/12 12:16:55 AM
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