テーマ:飛行機のはなし(114)
カテゴリ:地上の生活
2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロ事件は誰もが一生忘れることはないだろう。
しかしそれ以前に起きた1999年の東京羽田発の全日空機ハイジャック事件も忘れないでほしい。 28才の日本人男性が新千歳空港行きの飛行機をハイジャックし、機長を刺し殺すというショッキングな事件だった。 犯人は飛行機の操縦シミュレーションゲーム好きだったことや、ハイジャックしてレインボーブリッジの下をくぐってみたかったという異常な動機は別として、 今回注目したいのは: 犯人はこの事件の一ヶ月前には、羽田空港の警備の問題点を指摘する手紙を運輸省(現在国土交通省)、全日空など数ヶ所に送っていたこと。 問題点は改善されず、犯人は自分が指摘したとおりの方法でナイフを持ち込むことができた。 彼のしたことはどんな理由があっても許されることではない。 しかしこの事件は当時の空港セキュリティーの甘さを証明した。 世界の空港では主に米同時多発テロ事件の影響を受け、セキュリティーはかなり強化されたものの、 まだまだ改善すべき課題は残っていると思う。 空港や行政は過去のような事件が再び起こらないよう、最善の努力をしていると思うけど、空の安全に携わる仕事に就いている以前に一般利用者として日頃から矛盾点に注意し、明らかにおかしいと思ったことはなるべく報告したいと思う。 仕事をしていて疑問に思うことが少々ある。 注:*犯罪のブループリントとならないよう、ここにはどこの空港で矛盾が見られたかは書きません。 皆様もコメントに空港名はお書きにならないよう、お願いいたします。* ○ライターは機内に持ち込めなくなったけど、マッチはOK。なぜ? ・ちなみにライターはお預け荷物にも入れることが出来ません。 ○某空港では、セキュリティーを通った後のところにあるお店でカミソリが売られてた。 ・おかしいと思い、調べてみたところ、多くの航空会社は使い捨てを含む「安全カミソリ」は実は持ち込み可能とになっている(参照)。 恥ずかしながら、初耳だった。 実際、機内でカミソリを持っている人を発見したら、緊急会議が開かれると思う。 ・しかし、一部の航空会社では全てのカミソリが禁止となっている。 ・いろんな航空会社が出入りする空港のセキュリティーチェック後の場所に売られているということは、どの飛行機にでも持ち込めてしまうことになる。 ・ちなみに日本の法律では機内への刃物の持ち込みは50万円以下の罰金、また法律違反として前科になる。 ○爪きりは機内に持ち込み可能という会社と禁止という会社がある。どっちにしろ、空港のセキュリティーでは没収される可能性が高い。 ○乗客と同様、客室乗務員も空港職員もゲートへ進むとき、必ずセキュリティーを通るのだが、一貫性がない。 ・毎回同じ制服と同じ持ち物で通るのに、空港によって、日によって、ピーと鳴るときと鳴らないときがある。 ○ある空港のセキュリティーを通った後、ホールケーキを買ったら(なぜホールケーキを買ったかというところに反応しないでね)すごく大きなぎざぎざのナイフがついてきた。 プラスチックとはいえ、あのぎざぎざはどうかな、と疑問に思った。 あまりにもよく切れるので我が家ではパンをスライスするときに重宝している。 他にも、もっと深刻に思う問題点もあるが、あえてここには書かないでおきます。会社宛にメールを送るようにしています。 この日記を読んでいて、これってどうよ?と思うような問題点を発見した場合、どんなささいなことでもいいので是非、是非、空港公団や航空会社にお知らせください。 TSA アメリカ運輸保安局 成田空港ハイジャック対策 いつもありがとうございます!人気ブログランキング 旅に出よう! 日記は携帯にも発信中: http://plaza.rakuten.co.jp/skyflyer お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/23 12:51:23 AM
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