カテゴリ:フライトの話
サ-ビス業と言っても、飛行機というちょっと隔離された空間で提供できるサ-ビスにはどうしても限界がある。
この前、出発直前になってもなかなか座らない人がいた。 定刻出発を目指して地上係員も客室乗務員も必死になっているときだった。 全員の着席が確認できないとドアが閉められないのでお話しに行くと彼女はとても不安そうな様子で、 「他に空いてる席はないですか?」 と言う。 満席であることを伝え、指定されたお座席に何か問題があるのかなと念のために聞いてみると、 「両側に男性が座ってる」 と言った。 とりあえず出発するために座って頂いたけど、離陸して再び様子を見に行くとできるだけ小さくなって毛布にくるまっている。 結局フライト中席に座らず、ずっと泣きそうな感じで着陸直前までお座席に座らなかった。 見てて辛かった。 理由は分からないけど男性の隣には座れないということだけは分かった。 けど地上係員はそのことは知らなかったらしい。 しかも満席。 ご家族がばらばらのお座席になってしまったとか、赤ちゃん連れのお客様が余分の席を使えるように 機内で一生懸命に席替えを頼んでる乗務員はたまに見かけるけど個人的にはあまり関わらないようにしてる。 冷たいと思われるかもしれないけど、出発前の時点では私たちには分からない事情 (チェックインが遅かった・常連さんのために席がブロックされた)でお座席が決まり、 一人のお客さんを満足させるために何の関係もない他のお客さんを巻き込んで機内で大移動を試みるのはどうかなと思う。 荷物をしまってやっと指定された座席に座った人がいきなり乗務員に 「このお客様のこういう事情のために変わって頂けますでしょうか?」 と頼まれたら普通は面倒臭いしイヤだと思う。 けど親切だったりイヤな人だと思われたくないとかでしょうがなく変わる人が多いのではないかと思う。 そしてフライト中、どうも納得いかない顔をしてたり。 結局ある人を喜ばせるために他の人に少なからずイヤな思いをさせてる。 だから私はなるべく地上係員の座席の配置の判断を信用してあまりいじらない主義。 ダメかな。 だからこの男性の隣はイヤという女性には正直、困った。 そういう理由での座席変更希望は初めてだったし、 よっぽどの恐怖症とかなんだろうなと思った。 でもお隣りの男性は二人とも小柄でとても感じ良さそうだったし、 彼女にかなり嫌がられてるのが伝わってたと思う。 彼らもお気の毒だった。 どこまで人のご要望に応えるべきなのか。 一人のご要望に応えるには、他の人にご迷惑がかかるのであれば、お断りをするのがいちばんフェアな気がする。 それで良かったのかな~ 満員電車はどうしてるんだろう… いつもありがとうございます♪ 旅に出よう! 携帯からも: http://plaza.rakuten.co.jp/skyflyer お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/10 10:27:02 PM
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