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2006/01/05
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カテゴリ:フライトの話
客室乗務員にはそれぞれの悪運がある。

人によってはディレーやキャンセルが多かったり、

悪天候による到着地変更があったり、

機内で事件に巻き込まれることが多かったり。

私の場合、お医者様のお呼び出しをすることが多い。

正確に言うと「医療関係者」のお呼び出し。

看護婦さんや救急隊員の方、スキーパトロールだったり歯医者さん、獣医の方だったり。

急病のお客様がいらっしゃると専門の知識が少しでもある方がいらっしゃると本当に助かる。

お呼び出しの際には、具合の悪い方の症状まで放送しない。

医療関係の方がお客様の中にいらしても、きっと一瞬戸惑うことがあると思う。

どんな症状かも分からず、自分の専門とはかけ離れてるかもしれない状況で名乗り出るには勇気と正義感がいると思う。

しかし。

あるとき、珍しく一人も医療関係の方がいらっしゃらなかった。

と思った。

とりあえず名乗り出た方はいらっしゃらなかった。

客室乗務員ができる範囲内のことをして、それほど重症ではなかったのでなんとか無事だった。

到着前になると、私が担当するエリアに座っているお客さんが聞いてきた。

「そう言えばあの急病の人はどうなったの?

俺は医者なんだよね。」

返す言葉がなかった。

「お亡くなりになりました」

と試しに言ってリアクションを見てみたかった自分がいた。

なぜ何時間も経った今頃になって名乗り出るわけ?

助ける気はないけど結果だけ知りたい...

飛行機のような医療機器に制限がある場所でお医者さんが患者を助けようとして、
例え助からなかったとしても医療ミスなどで訴えられない法律はある。

確かに国によって法律はさまざまで訴えられるのが怖くて機内のような場所で手を貸したくないという人もいるかもしれない。

でも最後に実は医者だと告白するのって...


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Last updated  2006/01/05 08:53:35 AM
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