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2006/02/21
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カテゴリ:フライトの話
また急病人が出た。

トイレ付近で突然お客様が倒れ、かけつけた乗務員の呼びかけにも始めは反応がなかった。

一人の乗務員は倒れたお客様の奥様を見つけてご主人のところへお連れした。

そこには床に倒れたご主人と必死にアテンドして呼吸や脈をチェックしてる私と数名の客室乗務員がいた。

こういうとき、お身内の方がいらっしゃると本当に助かる。

健康状態やお薬を服用しているかやお酒はどれくらいお飲みになったかなどお聞きできる。


しかし


奥様の反応がおかしい。


笑ってる。


同僚とは言葉を交わさなくても考えていたことはきっと一緒:


笑ってる場合じゃないっしょおい


「良くあるんですよ」(笑)

「飲みすぎたんですよ」(笑)


(笑)


「............」

言葉を失う。


奥様は席に戻ろうとするので

おい

引き止めて一体どれくらいお飲みになったのかなどを聞きながらアテンドしてた。


少しずつご主人の意識は戻った。

でも顔色は良くないし起き上がろうとしない。

しばらくそのままの状態で酸素をあげながら様子を見てると

奥様がいない。

チャンスを見計らってお座席にお戻りになってた。

しかも映画を楽しんでる。


確かに客室乗務員は給料をもらっているけど

だからって倒れたご主人を放置するのっておかしくない?

って思うのは私だけ...?


人それぞれの「常識」が違うのが時々

怖い。


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Last updated  2006/02/21 08:51:06 AM
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