カテゴリ:フライトの話
飛行機の後方に乗ったことがある方ならきっと経験あると思うけど
お食事のチョイスがなくなることがある。 以前も書いたように、例えばエコノミークラスに250名のお客様がいらしたとして、 全員のチョイスを*確実*にご用意するには、 2つのチョイスがるとして500食も積まなければいけなくなってくる。 現実的に飛行機に500食も乗せるスペースも経済的余裕もない。 なのでサービスを前方から始めたとして、後方に近づくに連れ どちらかのお食事を切らしてしまう可能性が高い。 こっちの事情でお客様に残ったお食事を押し付けるのはどうも苦手な私や多くの客室乗務員は 一人でも多くのお客様がファースト・チョイスが召し上がれるよう、色々と工夫をする。 まず客室全体を見渡してどっちのチョイスがどの辺りのお客様に人気がありそうなのか、 事前に予想してみる。 例えば中国系のお客様は「麺」や「ご飯」に弱い。 日本人のお客様だと、日本発の便では牛肉を食べたがる傾向があって、 日本行きの便だと和食が売れる。 欧米のお客様は機内食に関してはあまり冒険したがらないようで、 聞きなれないお料理や不思議なスパイスが入ってるものよりは慣れている洋食を選ぶ。 面白い。 日頃目撃している傾向を参考にして、お食事の説明をちょっとずつ変えてみる☆ さっきまで 「上海風五目焼きそば、又はビーフとポテト」 と説明してたけど 焼きそばが売りきれそうな危険を感じたら途中から 「マッシュルームソースのステーキとお野菜、又は麺」 と言い出すと今度はビーフが売れ出す。 (^^) (^^;) そうなんです。 ちょっとした裏技を使って人間の心理を操ったりしてるんです。 こうして最後のお客様までチョイスが残ればみんなも私もハッピー。 今度のご旅行の際、いかにもおいしくなさそうな説明のお食事があったら もしかしたらそっちが実は人気があって売り切れそうな方かも? いつもありがとうございます♪ 旅に出よう! 携帯からも: http://plaza.rakuten.co.jp/skyflyer お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/28 03:34:43 AM
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