交通事故を未然に防ぐ「プリクラッシュ」交……
交通事故を未然に防ぐ「プリクラッシュ」交通事故を未然に防ぐには、自動車側にブレーキのタイミングや力をアシストしたり、操作ミスを補正する仕組みがあるとよい。これがプリクラッシュセーフティといわれる技術で、事故(クラッシュ)が起きる前(プレ)に、自動車側が未然に事故を防ぐ仕組みの総称である。ダイムラークライスラーが「プレセーフ」の名前で提案、現在、同社のベンツSシリーズにはプレセーフのコンセプトに基づく安全装置が搭載されている。 急ブレーキや急にハンドルを切った場合、センサーが内蔵のコンピュータに情報を伝え、シートベルトを自動的に巻き取り、助手席のシート角度を適正なポジションに戻す。またサンルーフが開いている場合には横転に備えてそれを閉める。ベンツのプレセーフ技術はエアバックのように、事故が起きた場合の被害を最小限に食い止めるもので、プレクラッシュが目指す事故そのものを防ぐものではない。 世界で初めて、事故を未然に防ぐプレクラッシュセーフティ技術を車載したのはトヨタのハリヤーということになる。ハリヤーにはミリ波レーダーが搭載されており、前方車両や障害物までの距離を測定、コンピューターユニットが対象との衝突を予測する。ミリ波レーダーから情報で衝突が避けられないと判断された場合、ブレーキの踏み込みの強弱に関係なく適切なブレーキングが行われる。また衝突に備えてシートベルトを事前に巻き取り、被害を防ぐ。このシートベルト巻取り技術は日産の特許で、トヨタは日産に使用料を払っている。ただしハリヤーではドライバーがブレーキを踏まなければ、シートベルトの巻取りしか行わない。完全にわき見をしていて衝突した場合にはブレーキのアシストはないのだ。 「阪神優勝」経済効果、6千億に上方修正! 18年ぶりVまでマジック32の阪神タイガースにの優勝について、UFJ総合研究所は全国の経済波及効果が最大で6355億円との試算を発表した。勝利に酔ったトラファンの財布のヒモが緩むというのだが、果たして“トラの皮算用”は現実となるか-。「阪神優勝」の経済効果は関西地区で1000億円規模とされてきたが、今回、全国規模で大きな上方修正となった。UFJ総研によると、最大の効果となるのは、阪神勝利で気を良くしたファンが「祝杯やぁ」と飲むビールなど飲食関連費。全国約1500万人のタイガースファンが1人当たり1万円を追加支出すると1500億円の“大トラ”効果というわけだ。グッズの新規購入250億円、優勝セール62億円など直接的な消費だけで1848億円が期待できるという。これで儲かった企業の社員が消費を増やせば、経済波及効果は関西地方だけで1587億円、全国で4124億円に上るというわけだ。さらにブームが盛り上がって飲食費やグッズ購入が増えれば、最大6355億円まで押し上げ効果があるとしている。平成8年の長嶋巨人の「メークドラマ」での優勝で515億円、11年の巨人対ダイエーのON決戦で2410億円というからケタ違いだ。この試算には日本シリーズの効果やにわかファンの増加は入っておらず、さらに大きくなる可能性もある。また、阪神電鉄と阪神百貨店の株価も上がって時価総額も計374億円増加するとしている。もっとも、独走が続いて興味が薄れた場合、経済効果は2170億円まで下落する可能性もあるという。阪神が1日、約2カ月ぶりに連敗したのも経済通で知られる星野監督の配慮、というわけではあるまいが…。阪神の経済効果に絡み「巨人ファンは全国3000万人おり、巨人不振によるマイナス効果と相殺される」と指摘する識者もいるが、G党の方々は、せいぜいヤケ酒で経済効果を押し上げるしかないようだ。 ・