テーマ:今日の出来事(292958)
カテゴリ:食べ物・飲み物
今日は私の36歳の誕生日。
毎年お互いの誕生日と結婚記念日には外でお食事をしに行く。 さて、今年は… いつもどこにいく?と聞かれるのだけれど、サプライズが欲しかったので、 「ここに連れていったら喜ぶだろうな~、というところを見つけてください。」 とお願いした。 四苦八苦してネット検索などしていたダンナ。 何とか決まったらしく、バスに乗って街中へ。 着いたのはフレンチレストラン。 テーブルが6つくらいで、夫婦二人でこじんまりとやっているお店。 予約もしないで行ったのだが、快く迎え入れてくれた。 メニュウは2種類。 3,500円のコースと5,000円のシェフのお任せコース。 3,500円のコースも選ぶ料理によってお値段上乗せにもなる。 せっかくだからお任せにしようかなと思っていると、 「あれ?ジビエ(狩猟鳥獣)ってあるよ。」 「私、食べたこと無いんだよね。それにしたいんだけど…?」 「そうしようか」 ということで、メインディッシュはジビエに。 何が出るのかと聞いたところ、「ハトです。ちょっとお値段上がりますけどよろしいですか?」と言われた。 もちろんOK。楽しみ! 食前酒に洋梨を入れた白ワインが出た。 さっぱりとしてとてもおいしい。 さぁ、まず前菜。 牡蠣と柿のサラダ仕立て。 甘い柿とぷりぷりした牡蠣が絶妙にマッチ。野菜がシャキシャキ、甘くてとてもおいしい。 次はスープ。 かぼちゃの冷製。かぼちゃの優しい甘さと、クリームなどでのばしたのではない舌ざわりがとても心地よかった。 魚料理。 スズキのグリル、ビーツ添え。 スズキの皮がかりっと焼きあがっていて、身はほろっと崩れるものの脂をふくんでいてしっとり。下に敷いてあるネギが甘くてとてもおいしい。 ビーツは茹でたか蒸したかしたものをグリルしてあるようで、缶詰じゃないビーツを食べたのは初めてだった。 「ビーツってこういう味なんだな」 「ボルシチ用に買ってある缶詰とは全然違うね。」 ちょっと土の匂いのするカブの味に近いかな。朴訥な野菜の味。 きれいなルビー色で、ビーツを切ったナイフでスズキを切ると、スズキの身にほんのりルビー色がつく。それがまた美しい。 前菜が出る前に手をくぼめた中に乗るくらいの小さなパンが一人に一つ出ていた。 胚芽パンで、持ってみると見た目に寄らずちょっと重め。 香りの良いパンで、ここで一かけ食べてみた。 味があって噛み応えのある美味しいパン。 そしてお待ちかねのジビエ。 奥さんに「ジビエは今まで何回お食べになりましたか?」と聞かれ、 「今日初めてです!食べたことの無いものを食べてみたいと思いました。」 「そうですか(笑)今日のは、獲ってから約3週間ほどたっています。癖はほとんど無いと思いますけど、嫌いなものとかが無い方なら大丈夫ですよ。」 と言われた。 ワクワクして待っていると、皿が運ばれてきた。 ハトを焼いて赤ワインソースをかけたもの、豆と根菜添え。 胸肉と、ジビエであることの証拠として足を1本添えてあった。 「本当はレバーをソテーしたものを添えるのですが、弾が当ってレバーの状態が良くないので、心臓と砂肝をソテーしたものを添えてあります。骨もありますから。 それでは、『弾』と骨に気をつけて召し上がってください。」 いただきま~す。 胸肉の端を切り取って、口に入れると…「コリッ」 「ん??」 出してみると、見事に散弾銃の弾。 「本当に入ってたね(笑)」 お上品にナイフとフォークで食べていたのだけれど、かぶりつきたい!! そう思っているところへ、奥さんがおしぼりを持って登場。 「豪快にかぶりついちゃってくださいね。」 な~んだ。 散弾銃の弾が出てきたことを話すと、 「当りましたね。これから1年良いことがあるそうですよ。」 なんだか嬉しい! 野菜と豆もおいしい。おもしろかったのは、生落花生とチョロギが入っていたこと。聞いてみると、チョロギや豆類、根菜の一部は自宅で栽培しているものを使っているのだとか。道理で甘くて美味しい野菜ばかりだったわけだ。 さて、このジビエ。 私がとっても気に入ったのはいうまでも無いことなのだけど、実は私以上に気に入っちゃったのがダンナ。 「やばいよ~、美味いの通り越してやばいよ~!」とずっといい続けていた。 ソースまできっちりパンでぬぐって食べていた(もちろん私も!)。 そしてデザートが、ディプロマ(いろいろなものが入ったパンプディング)、バニラアイスクリームとトースト添え。 ディプロマにはオレンジの皮が入っていて、その苦味がまた味を引き立てている。 そしてバニラアイスクリーム。 口に入れたその瞬間、「えっ?これ何?」というくらいおいしい。 こんなバニラアイスなんて食べたこと無い! おいしさにぼ~っとしてしまう。 最後にエスプレッソとオレンジ味のチョコレートが出てきた。 エスプレッソは文句無く美味しかったし、チョコレートも甘ったるいわけではなく、カカオの苦味がびしっと効いていて、それでいて上品な甘味もあるという美味しいものだった。 とにかく、とにかく美味しかった!! ジビエの美味しさを知ってしまったから、ダンナ曰く、 「毎年必ず食べに来ようかな」というくらいの惚れ込みよう。 年に3回ほどグルメ会なる催しをしているとのことで、時期が合えば参加してみたいです、とお話してきた。 美味しいお店を探してくれたダンナに感謝。 料理がおいしかったこともそうなのだけど、二人で向い合って楽しく話をしながら美味しい料理を戴けたことがとてもうれしかった。 ジビエの時期に必ず行くのだとすれば、来年もここかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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