カテゴリ:お題なし
今日はかわとく工藝館で開催されている展示会を見に行った。
「岩手の漆器 漆づくり若手工人展」という展示会。 以前にお邪魔した「比呂志」というお店に貼ってあったポスターで知った。 いろいろな作家の器をいっぺんに見ることが出来る機会はそうはないので楽しみにしていった。 展示スペースは10畳ほどの広さ。 ぐい呑みや豆皿などの小さいものから、お椀、弁当箱、お盆や捏ね鉢などの大物までいろいろとあった。 蒔絵が施してあるものや、シンプルなもの、木目の美しさを生かしたものなど、いろいろな漆器が展示してあった。 私が今日目当てにしていたものは、四つ椀。 これは展示会に出ていたものではなく、秋田の川連(かわつら)漆器の四つ椀。 右の二つの椀が左の二つの椀の蓋にもなり、全てが入れ子に収まる組椀のこと。 入れ子になっている器が欲しかったので、その代表格の四つ椀をいろいろ見たかったのだ。 この展示会に出ていた四つ椀は上記「比呂志」のオーナー勝又比呂志さん作の四つ椀だった。もちろんこれもすばらしい椀だった。 しかし私が気に入ったのは、勝又さんの四つ椀の隣にあった東北巧芸舎の佐藤勲さん作の入れ子椀。 以前に十和田湖畔の「ゆずりは」というお店に行った時に見て気に入った椀。 しかしその時は手にとって見なかったのと、まだ漆器を見てまわり始めたばかりだったのとで、他にも気に入るのがあるかも…と思っていたのだった。 勝又さんの四つ椀と佐藤さんの入れ子椀を代わる代わる手にとって眺めた。 四つ椀は蓋にもなるし、椀にもなる。 入れ子椀は蓋にはならない。 どっちがいいのかな~。 家で日常的に使うのであれば、蓋は必要ない。 そう気がついて、やっぱり入れ子椀の方が自分たちの生活に合っている気がした。 ダンナが車を駐車場に入れて、遅れて登場。 「四つ椀と入れ子椀とどっちがいい?」 「蓋は必要ないやろな。普段使いやから。」 おっ、同意見。よしよし。 もともとダンナもこの入れ子椀を気に入っていたのだ。 東北巧芸舎は小さな工房で、いつもスキーに行く時に通る道にその看板が掲げてある。 気にしてはいたものの、なかなかその作品を目にする機会がなかった。 工房の近くにある保育園で、佐藤さんの作る器でお昼ご飯を食べるのに使っているそうで、子供たちがご飯を残さなくなったそうだ。 とても温かみのあるぽってりした器に、透き漆が美しい器。 こんな器で食べる食事は、とても楽しく、美味しくいただけると思う。 他にもいろいろあるようなので、近々工房にお邪魔しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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