今日の空は何色？

今日はのんびりと秋田は横手市へ行ってきました。

目的は横手市の秋田県立近代美術館で今日から開催される
中村征夫写真展　「命めぐる海」展を見に行くこと。
ついでに横手焼きそばを食べる。

んで。
10時ころに家を出て、西和賀町を通って、お昼頃に横手市に着きました。
まずは横手焼きそば。
横手焼きそば暖簾会に加入している、横手駅前の「食い道楽　横手駅前支店」に入りました。
あまり調べていかなかったので、駅前に行けばあるかな～くらいの軽い気持でした。
写真はありませんけど、一皿500円。
太目のまっすぐな麺に、キャベツと豚挽き肉をウスターソースメインのソースとスープで炒めて目玉焼きをのせ、福神漬けが添えてありました。
あっさりしてるように見えて、意外とボリュームありましたね～。
美味しかったですよ。後で胃にど～んと来ましたけど。
待っているときに、お店に高校生の部活帰りの集団が来たのですが（男子バレー部）
男子は全員それをダブルで頼んでました。
どんだけ食うんだって感じですが、食べられるんだろうな。

さて、本題の写真展です。

ご本人登場のギャラリートークまで30分くらいの頃に展示室に入りました。
さすがにご当地でもあり、人気写真家でもあるので見に来る人もかなりのもの。

展示は、紅海、北海道、東京湾、ジープ島の４エリアに分かれていました。
紅海やジープ島は南の島の色鮮やかな魚や景色。
とてもきれいでした。
けれど、私たちの目を惹いたのは北海道の海と東京湾。
北海道は以前住んでいたこともありますし、東京湾は何度も釣りをしたことがある海。
それだけ身近に感じている海ですから興味もあります。

一通り展示を見てから、ギャラリートークに臨もうと思ったのですが～…

これは私個人の感想なのですが…
私、人の集まる場所の匂いが苦手です。
香水のきつい匂いも具合が悪くなりますし、申し訳ないのですが、汗臭いのがすえたような臭いはもっとだめです。
そのどちらも、ギャラリートークで集まった箇所からしてきたのです。
ダンナと二人で耐えられなくなり、始まる前に展示室の奥へ逃げ込みました。

中村さんのトークは聞こえるのですが、姿は見えません。
集団が近づいてくるとまた奥へ逃げ込む。
一番奥はジープ島のエリアで、ここでベンチに座ってビデオを見ていました。
気がつくと、集団がそこのエリアに。
ありゃ～と思って立ち上がったら、「そのままでいいですよ」と声をかけられました。
よ～く見ると中村さんでびっくり！
髪を短～く刈り込んでらっしゃったのでお坊さんかと思いました（笑）
私たちが座っていたベンチのすぐ横でのトーク。
遠くからお顔を拝見するくらいかな～と思っていたのに、思わぬ近距離。
皆さんが写メしてらしたので、私も。


印象的なお話は、「海でも陸でも、危害を加えようとする危険な生き物はいない」ということ。これは私もそう思っているのでうんうんとうなずきます。
そして環境を守るためには、大企業とかではなく、自分たち一人一人の心がけが大切だと言うこと。私たちの家庭から出る排水などで水が汚れているのだから、汚さないように努力をして欲しいと仰っていました。
LOHASという言葉にも入っているサステナビリティ＝持続可能な　という言葉。
一人一人が無理せずに出来る範囲で、長く続けられることをやっていくことが大事なんです。
そう仰っていました。
私自身も排水をなるべく汚したくないので、台所でもお風呂場でも石鹸を使っています。
この石鹸すらも使わないようになるのが一番ですね。

最後に質問を受けていましたが、そこで中村さんが仰った一言。
「海は怖いと思ってますから」
中村さんでもそう思うんだなと感じました。
この怖いと思う感覚が大切なんだと思います。
どこかにこの感覚を残しておくことで、自分を保っていられるんじゃないかと思いました。
そうでないと、魅入られちゃいますしね。
（最近、この怖いという感覚がわからない人が多い気がします）

サイン会には参加せず、図録も買わずに帰ってきました。
図録は中村さんの公式ページのshopからでも購入できます。
もともとあまり図録とかは買わないので。
ご本人にも会えたし、たまたまだとしても声もかけられたのでそれで十分。
今日は良い日でした。