カテゴリ:お題なし
先日テレビを見ていて驚いたことがあります。
「言語力」が乏しい人が増えているのだそうです。 「言語力」とは何ぞやということですが、平たく言うと言葉を使って人とコミュニケーションをとることを表して作った言葉のようです。 これが乏しい…一体どういうことかと思ったのですが。 番組中では、とても優秀な成績で大学を卒業し、かなり難しい資格も在学中に取得したような優秀な学生に「会議の議事録をまとめる」という仕事が割り振られていました。 締め切りになっても全然まとまらないし、本人は非常に呆然とした表情をしていました。 見かねた先輩が「決まった様式があるから、それにのっとって書けばいいんだよ」と助け舟を出していましたが、それでもまとまらない。 取材側がどうしたのかと訊ねると、 「会議では皆がいろいろな意見を言うので、どうまとめたらいいのかわからない…」と言っていました。 見ていて「…?」 その人の言っていることが私にはわかりませんでした。 会議って、主題があって、それに関した意見が出て、ある方向でまとまるわけだから それをそのまま書けばいいんだよねぇ? 別にその会議に対する自分の意見を書くわけでもないのに? その会社では、こういう頭脳的にはとても優秀なのに言語力が乏しい新人を、年間を通して 上司と人事部が提出文書を逐一添削して教育するのだそうです。 新人たちの書いた文章はとにかくひどかったみたいです。 教育する側の二人が読んでも「意味がわからない」。 その文章が画面に出ましたが、私が読んでも意味がわかりませんでした。 具体的な言葉を使わずに、物事の本質を表さない形だけの言葉をつなげて文章を作っているだけだったのです。 その上司がこんな感想を持ったそうです。 「言語力が乏しい新人たちに共通しているのは、彼らがとっているコミュニケーションの1つが大きく影響を及ぼしているのではないか」 そのコミュニケーションとは、携帯メールのやりとりでした。 小さい携帯の画面で、自分の言いたいことを思いつくままに羅列して相手に送る。 相手が読みやすいとか読みにくいとかはおかまいなし。 相手も同じような立場にいるので、同じように返してよこす。 そういうやりとりを繰り返しているので、相手に読みやすい文章を送ろうとか こういう書き方をすると相手は誤解するかなとかは全く考えたことがないのではないかと言っていました。 これを見ていて、自分のことに思い当たりました。 実は、私携帯からブログを更新したり、コメントを書いたりするのが非常に苦手です。 どうしても書きたいことがあればやることもありますが、基本的にPCからの更新・書き込みです。 i-Phoneにしてからマシになったかなと思いましたが、やっぱり無理。 どうしてもあの小さい画面では、編集がやりにくいのです。 誤字・脱字も見つけにくいし、文章のつながりのおかしいところも読みにくい。 以前はキーボードじゃないからやりにくいのかなと思ってもいましたが i-Phoneはキーボードタイプなので、それだけじゃなかったです。 そこに改めて気がつきました。 「私、携帯からの更新や書き込みを無理にしなくてもいいんだ」 携帯からはいろいろな人のブログを読むことが多いですが、携帯から更新している人を見て 「すごいな~、なんであんなに簡単にできるんだろ」と思っていたのです。 理由がよくわかりました。 私は文章を書きたいので、校正しにくいのがとてもストレスになるんだということ。 仕事場でも、数字の全角・半角にもこだわるくらい校正好き。 なので、どうでもいい文章を書いているかもしれないけれど、外に出すからには体裁がきちんと整ったものにしたいと思っているのです。 自分の書いた文章で誤解を受けたくないし、読んでくれた人になるべく不愉快な思いもさせたくないから。 最近、こんなふうに自分のスタイルを再認識することが続いています。 良くも悪くも。 今必要な作業なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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