カテゴリ:お題なし
言葉ネタをもう少し。
こちらに越してきて早10年になろうとしています。 もうすっかり地元民として暮らしてますが、言葉だけはなかなか土地の言葉にはなりません。 盛岡にも盛岡弁という優しくて温かい方言がありますが、言葉尻を真似することはできても すっかり方言で話をすることは出来ません。 というのもなかなか難しいからなんです。 それだけに非常に魅力的。 こちらのローカル放送局のIBCラジオ(岩手放送)では、毎朝の番組の中で「朝の方言詩」というコーナーがあります。 遠野出身の菊池幸見アナが、リスナーから寄せられた方言で書かれた詩を朗読するのです。 これが私は大好き。 標準語には出せないあったかさと、味わいがなんとも言えず好きなのです。 今日はおふくろの味という題で、内容はお母さんの料理の味を受け継ごうと作り方を習う娘さんが、どう味付けをするのかを聞くと「やんべだぁ」と言われます。 砂糖も醤油も塩も味噌もみ~んな「やんべ」 実際に聞いているとわかるのですが、「やんべ」は「いい塩梅」なんです。 つまり、調味料をどれくらい入れるのかを聞いても、いい塩梅になるようにとしか言われないわけです。 娘さん困って、「やんべって言われたってもわがんねし」と文句を言うのですが お母さんも困って、「したって、グラムだの大匙だの量ったごとねぇもの」って。 その情景が目に浮かぶし、自分もそうだったなと思えば自然と笑みも浮かびます。 この方言詩、非常に人気があるのでCDまで発売されてます。 しかももう10枚目だとか。 友人は全て買っているらしいです。 私も買おうかな。 言葉には、その言葉の持つ意味だけではなくて、イントネーションやアクセントなども含めた雰囲気が持つ意味と言うのもあるような気がします。 ぬくもりとか手触りのようなものが。 そういえば、宮沢賢治の童話や詩を長岡輝子さんが盛岡弁で朗読していましたが あれは心に染み入るものがあります。 その土地の言葉だからこそ命が入るような気がして。 今年は遠野物語発刊100年だそうで、いろいろなイベントが催されるようです。 遠野物語は昔好きで、よく読みました。 妖怪や河童の話なども遠野の言葉で聞くと、今にもどこかから出てきそうな気がするのでしょう。 遠野では子供たちも語り部としての練習をしているそうで、1年生でも2つくらい民話を話せるそうですよ。 今年は遠野の語り部の話を聴きに行こうかと思います。 ちなみに我が家での会話は関西弁で成り立っています。 コテコテではないのですが、9割関西弁の1割岩手弁という妙な組み合わせ(笑) そこに私の実家から電話がかかってくると、すっかり新潟弁になるのでダンナは首を傾げてしまいます(わからないので)。 岩手弁のCDをネットで検索していたら、なんと新潟弁のCDも出ていました。 やるなBSN(新潟放送)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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