Slave kitten

「今のあたしは三人目だから。」
「エヴァのレイみたいだね。俺の二人目も『レイ』って言うんだ。」

ほんの数か月前、寒い部屋で年下あいつが言った。
暖房も付けない部屋で毛布にくるまってそんな話をした。

そんなあいつとももう終わらせる。
火遊びはやっぱり好きじゃない。

あたしはあたしの中で二回死んでる。
一回目は中学生の頃、二年半に及ぶイジメで精神崩壊した時。
二回目は徹がこの世から消えた日。
細かく言えば徹に裏切られて精神崩壊した時も、人を裏切って罪悪感から荒れてた日々も入るかもしれないが。

うだうだ悩むのは性に合わない。
中途半端なことはしたくない。
知識は財産。「知らない。」って言いたくない。

三人目のあたし。
デキル女じゃなく、「カッコイイ女」であるため、
今日もあたしは自分自身の弱さと戦う。

誇り高く、胸張って生きて、いつか徹と会うために。