アカデミー賞各部門の受賞作発表がありましたね。
一般的には「アバター」が受賞しなかったというのが話題の筆頭ですが。
それよりも話題にすべきものがあるのではないでしょうか。
「ザ コーヴ」という映画をご存じでしょうか。
かいつまんで言うと、イルカ猟に反対するというテーマの元に作られたドキュメント映画です。
何が問題かというとそこに使われている映像、インタビューなどの素材がかならずしもインタビューされた側、取材対象の意に沿ったものではないということが一つ。
もう一つはそれがジャパンバッシングにすぎないと言うことです。
舞台は和歌山県太地町。そこには古来から重要なタンパク源としてイルカを食べるという食文化が根付いています。
監督は元イルカの調教師。イルカが好きで好きでたまりません。
で 目をつけたのが太地町のイルカ漁です。
もちろん住民たちの賛同を得られるはずもなく、撮影はほぼすべてにおいて隠し撮りです。進入禁止も完全に無視して行われました。当然違法行為です。
また、インタビューシーンにおいて使われているのは「なぜイルカ漁がいけないのか」ではなく、「なぜイルカを食べてはいけないのか」であり、その答えとしてイルカの肉の水銀含有量が基準値を遙かに超えるからというものなのですが、それを「イルカ漁がなぜいけないのか」ということにすり替えられています。もちろん取材対象者はその趣旨をねじ曲げられたインタビューについて制作者に抗議をしています。
2点目については、イルカ漁や鯨漁は日本の行為を指しています。それを攻撃することはジャパンバッシングと言うことになり、簡単に支援者からお金を引き出すことができます。つまり 日本をよく思わない企業などからですね。
そのことは「美味しんぼ」13巻で記載されていますのでご参照ください。
http://oishimbo.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=10130101
そのようなねじ曲げた素材で作られた個人攻撃のような映画に賞を与えるようなアカデミーって......。
やっぱりお金が欲しいんでしょうね。
イラク戦争の失敗やリーマンショック等々で国の中で不満が募りに募ってるアメリカにおいてその矛先を鈍らせ、さらには会の資金を集めるためには外敵を作ることが一番手っ取り早いですから。某将軍様のおわす国と発想は同じです。
そこで 感想としてはタイトル通り「アカデミーも地に墜ちた」と言うことです。
深く傷につかないうちにもうやめたほうがいいんじゃないでしょうか