カテゴリ:リコスペ
Oのショー
ラスベガスに来て3日め、 初めてのテーブルゲームをちょっとだけ体験できたリコは、 その結果は惜しくも惨敗だったものの、 貴重な体験だった!とSちゃんに延々と話をしながら、 これからOのショーを見に行くために着替えていた。 このために日本から持ってきた、おしゃれなドレスっぽいワンピース。 ショーを見るのに別にドレスコードがあるワケじゃないし、 Sちゃんはいたって普通の服装なんだけど、 なんかちょっと雰囲気出すために、おしゃれにしてみた。 (ノ∀`*) 今日これから見る「O」のショー。 ラスベガスに行くと決まってから、 絶対このシルクドソレイユのショーは見る!と決めていたリコ。 チケットの値段がひとり$150という、日本円にしたらひとり2万近いその高さに、 Sちゃんはあまりのる気じゃなかったのだけれど、 実際ラスベガスに行った会社の友達の女の子が、 見ようとした時にはチケット完売で見れず、すごく後悔した…と言ってたコトもあって、 多少高くてもこの先いつでも見れるものじゃないし!と、Sちゃんを説得して、 2ヶ月くらい前からチケットを予約してたのだよ。 (・∀・)テヘ チケットは旅行会社とかに頼むと手数料がかかるから、 ベラージオホテルの英語版サイトから直接予約するのが1番安いしと思って、 取ろうとしたんだけど、いざやってみると「この席でよろしいですか?」って席が最前列ばっかりで。 水をたっぷり使ったショーみたいだし、 ガイドブックによると、最前列は濡れたりするとのコト。 できれば前から5番目くらいがいいなぁ~と思って、 結局数%の手数料はかかったけど、今回の旅行を予約した旅行会社でリコたちはチケット取ったよ。 チケットを現地で受け取るまでその座席はわからないから心配だったけど、 ベラージオの宿泊客だと優遇される可能性もある!という噂も信じて、ちょっとだけ期待したら… 前から5番めくらいの中央付近の超良席!で大正解。 早速会場に入ると、水上のショーというコトもあって、 水のにおいと幻想的な雰囲気がイッパイ。 ワクワクしながらリコたちは自分たちの席を見つけ、座った。 「どんだけすごいのかね?」 「2人で4万近く出しただで、期待ハズレだったらショックだら」 そんな貧乏くさい会話をしていても、まわりはアメリカ人ばっかりだから大丈夫。 他に日本人が見当たらず、妙にリコたちが浮いているような気がした。 そんな中Sちゃんがハッとしたように… 「おい、思ったけん…ショーって英語のショーか?言葉わからんくて、内容さっぱりってコトはないか!?」 「アハハ、大丈夫だよ。セリフないって書いてあったで」 「セリフないショーってどんなんだ?」 「なんかアレだら、サーカスみたいなヤツなんだよ、たぶん」 サーカス。(チーン) 後になって思えば、このショーをサーカス呼ばわりしちゃってる自分に赤面。(汗) 緊張が高まってきた中、 いよいよショーの始まりか、ピエロが場内に現れる。 そのピエロが観客席にいるお客さんにちょこっとイタズラするところから始まって、 ひとりの男性が選ばれた。 その普通のおじさんっぽい人がなぜか客席から正面ステージまで、連れて行かれる。 何をするのかと思ったら、そのおじさんが突然しゅるしゅるしゅる~~とステージの天井に引っ張られるようにして…消えた! 工エエェェ(・д・)ェェエエ工 それと同時に幕が開いて、いよいよショーがスタート。 ちょっとちょっと、さっきのおじさんどうなっちゃうの!? 後から座席に戻るのか!? ショー最初から見れなくなっちゃうじゃん!! 出だし、そんなコトを思いながら見始めたよ。 「サーカスみたいなヤツ」なんて言って、申し訳なかった。 この「O」のショー、素晴らしすぎる!! 目の前に広がった湖かと思うくらい大きな水の中でダンスのようなシンクロが行なわれたり、 その水面が突然消えて床になったり、 天井からつるされたブランコから下のプールに飛び込んだり、高いところから飛び込んだり… サーカスどころか、オリンピックレベルの技をイッパイ交えた、ものすごいショー。 一歩ずれたら、死に至りそうなハラハラするパフォーマンスも! リコはモチロンのコト、のる気じゃなかったSちゃんまで釘付け。 最初に連れていかれたおじさんも途中出てきて、 なんと高いところから湖にダイブするシーンも。 オイオイ、あのおじさんショーに参加しちゃってるよ! すごくて感動的で…終始唖然としっぱなしだったこのショー、 来て良かったぁ…この一生忘れない!!と誓った中盤過ぎ、 さらに一生忘れないだろう出来事がリコたちに訪れる。 ショーの途中でキレイな女の人がひとり出てきて、 みんな大注目のパフォーマンスをステージで繰り広げていたのだけれど、 その女の人が観客席の方まで飛び出してくるシーンの時… 暗い会場の中スポットライトが当たったその女の人が小走りに進み… 突然……座っていたSちゃんの目の前にやって来て、 そのSちゃんの膝の上に!!!! はぁぁぁ!? え…Sちゃんの上に座ってるに!! さらに、膝の上に座ったままSちゃんに抱きつくような格好で肩に腕をかけた!!!! たくさんの人がいるこの会場内で、 スポットライトを浴びるSちゃんとその女の人。 工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工 隣に座っているはずのSちゃんがまぶしすぎて、 どんな顔してるのか確認もできんかった。 そんくらい、輝いてた。(爆) Sちゃんまでステージに連れてかれたらどうしようかと一瞬心配したものの、 そのまま女の人はステージへ。 リコ、大爆笑。 Sちゃん、超ビックリしてたよ。「なんで俺!?」 すげーーー! ラスベガスでのこんなにすごいシルクドソレイユのショーに、 Sちゃんプチ参加!(役柄:腰掛け) そんな出来事もあって、笑いありの感動ありの最高のショーとなった。 最後は観客みんなが立っての拍手喝さい。 本当に本当に感動したよ。 正直見る前までは、$150はいくらなんでもぼったくりすぎじゃないかと思ってたけど(貧乏性ゆえ)、 見終わった後はその値段も納得。 興奮状態のまま、会場を出るリコたち。 「思った以上に良かったな。すげーよ!」 「良かったぁぁ、感動したよ!」 Sちゃんもすっかり大満足の様子。 「最後、スタンドなんとかになったモンねっ!」 「スタンディングオベーションだろ!」 「でもさ、最初に連れてかれたおじさんなんだったのかね? 水ん中飛び込んでたのって、あのおじさんだら? 途中で何度かおじさんの座ってた席見たけん、空席なかったに。あれ一般の人じゃなかっただかね?」 「あれはお前~一般人に見せかけた仕込みだろ、どう見ても!」 「そうなの!?」 「そうだよ。じゃなきゃ、無理だって!」 「じゃあ、Sちゃんのはアドリブかね?」 「あれはビックリした!」 「笑えたよ~いきなり座ってるだモン。Sちゃん、感想は?」 「ん?お前に怒られる!!!って思った」 「?」 あんなに緊張しそうな状況下でも、 後でヤキモチを焼いたリコに怒られると思ったらしい…(汗) 「怒るワケないじゃんか~、感動したよ。だってシルクドソレイユの人の体だに」 「うん、やわらかかったに」 「あ、なんかむかつく!」 ヽ(`Д´)ノ ショーを見終わった後、おなかペコペコの2人が向かった先は… 初日に行ったあのベラージオカフェというレストラン。 昨日グランドキャニオンでランチしたり、今日昼間パリスのバフェ行ったりしたけど、 比べてみても、やっぱりベラージオカフェおいしいって思って。 と言いつつ、他のお店に行く勇気がなかったワケなんだけどね… (ノ∀`*) 2度目というコトもあって、常連客面して店内へと進む。 アメリカも3日めともなれば、慣れたモンだぜ! メニューを開き、Sちゃんと相談。 何を食べようか?というより、むしろこれは何だろうか?を話し合う。(オイ!!) リコはサンドイッチぽい名前の物を注文、 Sちゃんはリコがこないだ頼んだハンバーガーみたいなヤツを注文するコトに。 無事店員さんにそれを伝えるコトができたのだけれど、 ここで予想外のコトが起こった! こないだはそれだけの注文でOKだったのに、 「2人とも、どのセットにしますか?」という不可解な内容の質問を店員さんがしてきたのだ! どのセットって? 予想外のコトにあたふたしながらメニューを見ると、確かに小さい文字で3種類のセットから選べるようなコトが書いてあった。 「フレンチフライ、チップス、スロー」の3種類。 え~っ、こないだリコが頼んだ時は聞かれなかったよね。あれは何セットだったんだろう? 「ポテト食べたいだよね、リコ」 「俺も…でもポテトって書いてないじゃんね」 「そうだよね。ポテトどれかね、ポテト」 そう、こないだの時はマックのポテトみたいなのがたくさん載ってただよ! おいしかったからアレがいいの! 何セットを選ぶのか注文を待っている店員さんに聞こえる声で、 「ポテト」を連呼するも、店員さんはキョトンとしたまま。 空気読んでくれよ~(無理) でもこないだ出てきたんだから、絶対この中のどれかがポテトなんだよね。 えぇ~いっ、こうなったら3択だ! 「チップスじゃない?たぶん」 リコが言う。 「ホントか~?」 「スローはなんかケンタッキーでコールスローってあるし、サラダっぽいしさぁ、 チップスがなんかじゃがいもっぽいじゃん」 「お前がそう言うなら、いいよ」 「じゃあ…チップスで!」 店員さんが行った後も、2人でポテトの文字がないのはなんでかと話し合いが続く。 ちなみに例のパンは来るだかね?とそわそわしていると、 ちゃーんと出てきたよ!このパンがおいしいだよね。 料理が出てくるまでの間そのパンをついつい食べまくっていると、 ちょうど隣のテーブルにいた中国人のグループの元に料理が運ばれてきたのが見えた。 そのお皿の上に載った物を見て、リコの体に電流が流れた…! 「おい、Sちゃん。ヤバイかもしれん」 「なんでッ!?」 「ううん…とりあえず先謝っとくよ」 「何を?」 「ポテトチップス出てきたらゴメンよ…」 Σ( ゚д゚) その約5分後、さっきの店員さんがリコたちのテーブルに食事を運びにやって来た。 Sちゃんの頼んだハンバーガーのお皿と、リコの頼んだサンドイッチのお皿の上に、 てんこもりに載った、ポテトチップスの山!! (゚д゚)(゚д゚) <…… チップスって…ポテトチップスかよ!! ホントにチップスかよ!! アメリカ人がこのセットで満足するか否かは別として、 リコたち日本人とったら夕ご飯の食卓にポテトチップスがお皿に載って出てくるこの違和感。 なんか、ちょっと泣きそうになったよ。 。・゚・(ノд`)・゚・。 「ホントゴメンよ、Sちゃん…」 どんよりとした雰囲気の中、もくもくと食べたポテトチップス… あの味は一生忘れないコトだろう。 後で調べたら、アメリカではポテトと言わずにフレンチフライと言うらしいね。 初めて知ったよ。(恥) 夕食にポテトチップスを食べながら、ある思いがしみじみと沸いてくる。 あぁ、日本食が食べたい。 やっぱりサトウのご飯持ってくるんだった!! 旅行3日めにして湧き上がった日本食への想い。 これが翌日、ハネムーンでの一大事件へと発展するコトとなる…! <つづく> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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