高齢犬救助：佐賀学園高１年・大坪さん、溺れそうな雑種犬の命救う　／佐賀

毎日新聞 10月11日(木)12時41分配信

　佐賀市大財の佐賀学園高１年、大坪滉希さん（１６）がクリークで溺れそうになっていた雑種犬の命を救った。

　９月３０日午後１０時５０分ごろ、自宅裏のクリークから犬の鳴き声がするのを大坪さんが耳にし、様子を見に行くと、今にも溺れそうな犬を発見した。
　すぐ母美貴さん（３６）に１１９番通報をしてもらい、自身は近くにあった約２メートルの木の棒で、溺れそうな犬の顔を必死に持ち上げた。「沈むな」「がんばれ」と励ますこと約１５分、消防隊員が駆けつけ、犬はクリークから救い出された。
　犬は近くに住む佐々木清男さん（７２）の飼い犬ユキ。佐々木さんによると、ユキは１５歳と高齢で目が見えないため、クリークに落ちてしまったのではないかという。
　大坪さんは「見つけた瞬間、助けなきゃと思った。無事に救助できてホッとしました」と話していた。【春田周平】
１０月１１日朝刊