「スパイダーマン独占おかしい」レンタル業者仮処分申請

朝日新聞デジタル 10月6日(土)0時35分配信

　大ヒット映画のレンタルを業界最大手にしか認めないのはおかしい--。映画「アメイジング・スパイダーマン」をめぐり、中小のレンタル業者１４社が５日、ＤＶＤなどの発売元「ソニー・ピクチャーズエンタテインメント」（ＳＰＥ）を相手取り、レンタルを認めるよう求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

　１４社は、関東や東北、九州などで計９２店舗を営業している。申立書などによると、ＳＰＥは８月、入札でレンタルの契約先を最大手の「ＴＳＵＴＡＹＡ」を展開する会社に決定。他の業者にはレンタルを認めない内容で近く契約する見込みといい、「今回のような大作で独占契約を結ぶのは前代未聞。今までの慣習通り、どの会社にもレンタルをする権利があるはずだ」と主張している。

　映画は６月から全国公開され、約３０億円の興行収入を挙げている。ＤＶＤとブルーレイは１１月中旬に発売予定。レンタル開始時期は明らかになっていないが、通常は映画の公開から４カ月～半年後という。

　ＳＰＥは「現在、お話しできることがない」とコメントしている。

朝日新聞社