フジッコと不景気
先週発表された4月の景気ウォッチャー調査は、まことに冴えない内容でありました。現状判断DIは47.4(▲2.4)、先行き判断DIは48.5(▲2.7)。家計動向、企業動向、雇用と全てにわたって悪化している。個人消費はやっぱり良くないです。「かんべえの不規則発言」の5月12日(日)より本当に同感。と思っていたらフジッコの決算のニュースが目に入ってきた。以下朝日新聞デジタルより転載。総菜や佃煮(つくだに)のメーカーフジッコが13日発表した2024年3月期決算は増収、営業増益だった。主力の昆布の佃煮「ふじっ子煮」を中心にした昆布製品の売り上げが好調だった。値上げしたところ、販売数量も増え、値上げ分以上に売上高が増えた。 原燃料の値上がり分を転嫁し、店頭では1パック税抜き170円前後から、190円ほどに10~15円値上げしている。 決算では全体の売上高は前年比3・3%増の557億円で、本業のもうけを示す営業利益は同22・4%増の15億円だった。ふじっ子煮など昆布製品は売上高の約3割を占める。ふじっ子煮は、売り上げが前年比で1割近く伸びた。だいぶ前の話だが、www9945さんが「景気が悪くなるとフジッコの商品が売れる」と言っていた。外食が減り、自炊や弁当持参のランチが増えるので、つくだ煮の消費量が伸びるというのだ。なるほどなぁと唸ったのだが、そのことを思い出した。外国人が日本に暮らしてもフジッコの味の虜になって消費が伸びるとは考えづらい。やっぱり安く食べるものがなく、ご飯に載せて手軽にとなる昆布とか煮豆製品の伸びは生活苦の象徴に見える。景気のいい話を聞きたいんですけれどね…。