(人を育てるという事-2007年10月31日の日記のその後です)
『この仕事やめます』ってメールが来てから、
プッツリ仕事に来なくなったBさんの話の後日談です。
メールを受け取った、担当者はあわてて、
Bさんの携帯に連絡したのですが、すでに解約されており・・・
その後、営業さんが(彼は派遣社員として、とある会社に配属後、ウチに来ていた)、
警察の方を連れ立って、彼の家に訪問すると、
電気がついていて、家にいたそうです。
なぜ、いきなりメールだけで、来なくなったのか・・・
理由を聞いたところ、
『この次は自分かもしれない・・・と思ったから・・・』
実は、同時に入ったAさんは、あまりにも仕事が出来ず、
ウチのチームでは新人2人を同時に面倒が見る事ができないため、
1人は、もともと派遣されていた場所に戻り、勉強してきてもらうよう、
お願いしていたのです。
『Aさんの次は、自分かも知れないと思った・・・』
だから、2週間自分のプライベートな時間も裂きながら、
体当たりして彼を教えて来たウチのメンバを裏切るような形で、簡単に辞めたの?
この仕事は楽な仕事でも綺麗な仕事でもなく、
理不尽な事も多い・・・そんな事は、私だけでなく、
何人もの人間が面談する度に説明してきた事である。
だから、事務派遣のお給料よりも、高く設定されている。
少なくても、辞めるか辞めないかというのは、この業界にいる限り紙一重だと思っている。
それなりに大きな金額の仕事をしている訳(その割に給料は高くはないけど・・・)で、
それを維持するために、私たちは体当たりな仕事を日常茶飯事でこなしているのだ。
仕事ができなければ、仕事はない。
会社に就職していても、それがいつまで保障されるかは、時の運。
だって、技術は日々進歩するし、私たちはそれについていく必要性があるのだから・・・
そして、Aさんは戻ってきたのだけど・・・
彼は、32歳。
本当なら、いくつものプロジェクトを潜り抜け、
リーダーになっている歳である。
でも、彼はまだ子供。
自分の意見を言えず、人に言われたから・・・という、
会話しかできない。
すべての事を一から教えて、こちらで修正しなければならない。
正直なところ、契約期間が終了したら、契約終了を考えています。
本当に、最初の面接で2人を採用してしまった上司を恨みたいのですが・・・
一つだけ?いい事が・・・
今年入ったばかりの新人君が、こちらもいまどきの若者で、
別に、この仕事がやりたくている訳でもなく・・・
・・・てな感じだったのですが、
彼にも彼ができるようになった事を、2人に教えてあげるように頼んでみたところ、
2人に教えている間に、人への説明が上手になりました。
最初はドギマギしていたところ、最近はある程度、整理して話せるようになりました。
この子にとってはプラスになった事を、嬉しく思う今日この頃なのですが、
この子、なんと22歳。
頑張れ、32歳(Aさん)、27歳(Bさん)!!
(感じの悪い事に、私とは一回り違います。)