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2010年07月11日
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5月の終わりぐらいに1回読んで、6月の誕生日の頃にまた1回読み直して、
3回程、ブログに書いている途中に消えてしまって・・・って今度こそ!!ですグッド


新・御宿かわせみ/花世の立春 平岩弓枝
花嫁修業には目もくれなかった花世が源太郎と祝言をあげることに。
源太郎も法律を学ぶ身で十分な収入がなく、不安を抱えていた─。
表題作など全六篇。若い二人の門出を描く「明治のかわせみ」第三弾。


御宿かわせみシリーズは、私が産まれた年に連載が始まり、
子供のころは、何度となくドラマテレビでしっとりとした大人の世界を見て、
20歳を過ぎてから、発売されている全巻を読み、だからこそ・・・

あのオテンバな花世が結婚するなんて目
昔から知っていて、まだ子供だと思っていた子が、結婚したくらいのインパクトがびっくりほえーショック

源太郎は、子供のころから花世の事が好きなのね・・・って描写がよく出てきていた。
花世は・・・と言えば、恋愛よりも、男の子並みに走り回っていて、
とても当時、女の子が習うような事を習得したりするタイプではない。

その花世が、『花世のこと好きですか』『源太郎さんが死んだら、花も死にます』
なんてセリフを言うんです。

源太郎は、弁護士を目指していて、これといった収入がない。
だから、花世には結婚をすんなり言いだせなかった。
世が世なら花世は旗本の御姫様でちょっと身分違い。
花世から、逆プロポーズさせる形になってしまったが、
御宿かわせみの面々をはじめとする、大人たちが彼らをフォローする。

久しぶりに、読みながら大泣きしてしまいました号泣

最後のお話、『抱卵の子』の最後で、おるいさんは大川を見ながら長い年月を思い、
おも思いにふける場面がある。
なんか、このシリーズ終わっちゃったの?ってくらい、人生卓越感が出ていて、
ちょっと寂しくなってしまった・・・まだ続くよね???



その昔、私がまだ保育所に通っていたころ、
私は、祖父と祖母と川の字になって寝ていた。

彼らは、よく時代劇を見ていて、私は布団の中からこっそりと見ていた。
寝なさい・・・と言われて、布団をかぶせられるんだけど、見たくて見たくて・・・

20代の中ごろに、池波正太郎の作品にハマり、
大量の彼の作品にのめりこんだ。

その時既に、彼はこの世には無かったが、ただ彼の描く江戸が、
今自分が歩いている東京であるということが楽しくて仕方がなかった。

その彼が亡くなってから20年。
そう、今年は没後20年なんですね・・・

今だ愛され、増刷を繰り返される彼の作品は、
100冊くらいは読んでいるだろうに、まだ読んでいない作品があれやこれや・・・

新しい時代小説の作家は出てくるけど、
私の時代小説の原点は、池波正太郎と平岩弓枝です。






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Last updated  2010年07月12日 01時40分36秒
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