柴田香　の　kaori 's LIBRARY

「便りがないのがよい便り」という諺を
地でいくような彼女は、
ほんとに時々、思いついたように手紙をよこす。
すこしクセの或る特徴のある字は
昔から変わらない。

いつもいつでも、まっすぐストレート。
アタマで考えるよりカラダが先に動くタイプなんだろう。
石橋を叩いても渡れない、思い切りの悪いあたしは
本能のままに生きているようにみえる彼女が
だいすきである。

そういえばある年の年賀状、
ひとこと「あぶりだしだよん♪」と書かれたハガキが届いた。
あぶってみてもなにも出てこないので電話して尋ねてみると、
「あっ、あれねぇ。何十枚も書くの面倒だったから、
とりあえずそゆことにしとこうかと思って」だと。
…あぶっちゃったんですけど。

そんなとこのある彼女は、
神経質・几帳面なＡ型、なんだそうだ。
あいかわらず元気そうで何よりである。