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若い、ちょっと本を読むオンナノコなら おおかた、好きなんじゃないかと思われる作家、江國香織。 音楽でいえば、ドリカムみたいな、 ブランドでいえば、miumiu みたいな、 お菓子でいえば、ポッキーみたいな、 うつくしく口当たりのよい、安心できる世界観。 テーマは、 人妻・美弥子さんと外国人・ジョーンズさんとの不倫。 いや、このひとにかかれば不倫も甘やかな婚外恋愛ですよ。 でもね、なんていうんだろ、 江國香織の描く世界はあいかわらず素敵なんだけれども、 それを素敵だなと思う感覚を、 私は、手放してしまったのだなと思った。 江國作品の持つ、上質な手触り感とか品とか、 そういうものを否定するつもりはないし、 それは今作品にも健在だったのだが、 あまりにもさらっと読めてしまった自分がいたのもまた、事実。 人は変わってゆくし、 変わってゆかなければならないし。 *** 参院選の選挙速報をテレビで見る。 かつて一緒にお仕事をしていた人たちが伝える、選挙速報。 これもまた、いいとか悪いとかではなく、 時間が経ったのだと思う。 台風と選挙は祭りであるといふ報道記者の腕章の揺る 柴田 香 (『水甕』2010.2月号 特選詠草欄より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月12日 00時40分38秒
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