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朝、目が覚めたら、
むかし好きだったひとから、着信が残っていた。 着信履歴は、朝の5:57分。 すぐ切れてるところをみると、 どっかのボタンを押した拍子に まちがって発信しちゃったんだろう。 そういえば、このひとと電話で話したの、 いつが最後だったかなぁ。 わたしの恋心は時を経て、 たまーに、メールをするくらいの友達に納まった。 *** 『きょうの朝、誤発信してたでしょ?』 昼休みに、メールを打つ。 若い頃は、これだけの文章を打つのにも、 考えて考えて、すごくすごく時間がかかった。 いま、こうやって友達でいられるということは、 かえってよかったのかもしれない。 即レスが来る。 『ごめんなさい、朝、目覚ましかけてて押しちゃって(汗)』 返事もこんなかんじ。 『ゲンキなら何より。夏本番、カラダに気をつけてね』 それだけ、書いて送る。 *** 若い頃に好きだったひとが、 今もしあわせでいてくれれば、と思う。 わたしの知らない街で、 一所懸命にシゴトして、いいパパでいてくれたら、と思う。 そしてたまに、こんなふうに偶然に、 ちょっとだけ甘やかな気持ちを連れてきてくれたら、と思う。 おりしも梅雨明け。 今年も、夏がはじまる。 ☆少し前に書いた恋愛のエッセイが入選して 本に収録していただきました。 本屋さん等で見かけたら、ちらっと読んでいただければ☆ ↓ 『もののあはれ恋物語 2』/文芸社
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