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もし、私に小説を書けるだけの才能があったら、 このひとみたいに書いてみたい、と思う作家・辻村深月。 透明感のあるノスタルジックな世界観を 自分のもののように感じられるのは ひとえに、同世代だからでしょうか。 (1980年2月生まれなので、学年が一つ下になるのかな) 今作は『しあわせのこみち』『チハラトーコの物語』 『樹氷の街』という短編が3つ。どれも巧い。 それぞれ辻村作品の『冷たい校舎の時は止まる』『ぼくのメジャースプーン』 『スロウハイツの神様』のスピンオフだけど、 それを知らなくても十分読ませます。 (正直にいえば、わたしはこの初期作品群が あまり面白いとは思わなかったので・・・ 辻村作品なら、直木賞候補となった『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』か 『太陽の坐る場所』が面白かった記憶があります。) 三十の声を聞き、ますます脂の乗ってきた感のある辻村深月。 今後の活躍が楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月28日 00時38分07秒
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