カテゴリ:ほん
初・千早茜作品を読了。 1979年生まれ、 注目の新進気鋭作家の短篇集です。 いやぁ、おもしろかった。 シンデレラ、白雪姫などの代表的西洋童話を 現代日本に置き換えた7編の短篇は どれも主題がしっかりしていて、わかりやすかった。 マッチ売りの少女をモチーフにした『凍りついた眼』や ハーメルンの笛吹き男をモチーフにした『白梅虫』は 西洋童話の持つ残酷さが上手に取り入れられていて、 おぉ、そうきたかってかんじ。 シンデレラをモチーフにした『金の指輪』は ハッピーエンドで終わるので読後感がよく、読者を選ばないかも。 個人的には、いばら姫をモチーフにした『アマリリス』が いちばん好きなかんじだった。 今後どんなふうに化けるか楽しみな作家さんがまたひとり。 これは読んで損はないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ほん] カテゴリの最新記事
|
|