柴田香　の　kaori 's LIBRARY

しあわせに暮らしていればいいなあと
思うわたしの知らない街で

かの人のその後を風に聞きし午後
コスモス揺らし秋の深まる

柴田　香


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師匠とか同期とか
兄弟子とか姉弟子とか戦友とか主婦友とか
とにかくバースディが続く。

おめでとうのメールを送ったり、
ケータイで声をきいたりして祝う。

突然に同級生の訃報もとびこんでくる。
はじけるようなきらきらとした笑顔がフラッシュバックする。


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人生のある時期を一緒に過ごしたひとたちが、
いまも元気でつつがなく、今日を過ごしていますように。
わたしはもう、彼ら彼女らの「日常」ではないけれども。


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一首めの短歌はまだ若い頃に詠んだもの。
表現もストレートだし、へったくそなんだけど、
そういうことが云いたかったのだな、と思う。
恋愛の歌だったんだけど、今見ると、そうでもないか。

二首めはそれを踏まえて詠んだもの。
いまの私、ってことでしょう。


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