カテゴリ:ほん
遅ればせながら、 さいきん夫婦そろって不朽の名作漫画『ONE PIECE』にハマッており、 活字はというと、 歌集や短歌雑誌をパラパラ、という具合だった、新年度。 新刊本も読んではいるのだけれども、 ブログに書いてまで、というほどのアタリはなかなか来ず。 ・・・ですが、久々にブックレビュー。 傾向として、 同年代同性作家の作品を手に取る機会も増えた最近の私。 津村記久子作品は 芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』がすごくいい印象があり、 その反動もあってか2作目は「・・・うーん」という感じだったのだが、 今回はまた、よかった。 作風は、いたって地味。 きらきらした華やかなこととか、波乱万丈な大事件とか起こらないし。 でも終始「きちんと地に足をつけて書いている」ことが伝わる、 誠実さがにじみ出る筆で、文章にすごく好感が持てる。 プラス今回は32~33歳の男女が主人公、ということもあって 共感を持って読める部分も大きかったかもしれないが、 違和感なくすーっと読めてしまった。 裏を返せば、引っ掛かりが少ない、ってことは 後々の印象は薄いのかもしれないが。 読後感はよかった。 個人的には、 アラサー同性作家だと、アタマひとつ抜けて辻村深月かなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月15日 23時12分59秒
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