カテゴリ:短歌
床に臥し暦を見れば半夏生なつのかたちに雲変はりゆく
迷ひ猫の庭に訪ひ来て風のなき木陰にぴんと耳たてて伏す 夏草の生ひ茂りたり濃きみどり薄きみどりの影のかさなる なでしこの吉報をきく連休の朝もくもくと夏雲のあり (柴田 香/『水甕』2011.10月号「特選詠草欄」より) *** 今月号の結社誌より。 7月頃の作品です。 いま振り返れば、 去年とも、来年とも違う、 ひと夏であったこと。 そうやって、 少しずつ変わりゆく「いま」を 切り取る作業によって、 こころというものは 整ってゆくのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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