デキル人、デキナイ人
デキルとかデキナイというのは、単に仕事が出来る出来ないの「能力」のことを言っているのとは、少し違う。「あの人は、デキル人」というような言い方を、元々「できる能力のある人」というニュアンスで使うべきではない。デキル人というのは、「やるべきこと」を、努力してやっているのだから。逆に、デキナイ人というのは、努力もせず、「やるべきこと」を先延ばしにしたり、言い訳をして、全くやらなかったりする。だから、デキナイ人が、デキル人を指して、「あの人は、デキル人」という言い方をすると、自分との差は、元々の能力の差であって、努力ではどうにもならないというような、自分が努力することを避けるための、都合のいい言い訳をしているように聞こえてしまう。(まあ、やることはやっていて、結果に差が出るときは、気持ちもわかりますが・・)だいたい、デキナイ人というのは、昨日までに完成されているはずの仕事が、今日も出来ていない(=積み残し状態、予算未達)。結果、積み残しを解消することに追われ、本来は今日するべき仕事や、明日以降の準備等に取り掛かれず、延々と追われる。そして、忙しい、忙しいと口走る。但し、本人がその気になれば、他の人の協力を得たり、捨てる仕事を整理するなどにより、デキル人に這い上がれるのだから、能力は関係なく、本人のヤル気と努力次第なのである。しかし、救いようがないデキナイ人というのもあり、それは、昨日までにしておくべき仕事、今日やるべき仕事をこなさないまま、明日以降の仕事を心配している人たちである。彼らは、色々言い訳をしたところで、結局、何もできないから、どこへ行っても、戦力外であり、また、本人は、戦力外であることを知らない。デキル人は、「やるべきことはやる」ために、まずは、今日やるべき仕事に積み残しを作らないよう、そして、明日以降の仕事をできるだけ先取りでやっている。それを、デキナイ人が、「あいつはデキルからなぁ」とひがむのは、やっぱり、矛先が間違っており、救いようのないデキナイ人になる前に、自分を変えるしかない。